ベルセリアの過去の出来事やキャラクターの年齢等について、まとめてみました。
ゲーム中の証言や、テイルズオブゼスティリア公式設定資料集、テイルズオブベルセリア公式コンプリートガイドを参考に作成しています。
「?」がついているところは推測です。
年代 | 主な出来事 |
5017年前 | グリモワール誕生。 |
2000年前? | ・始まりの顕師(退魔士に相当)ジークフリートと大精霊ブリュンヒルト、二人を助けたノルミン・ジェネシスの伝説が残る。 |
1000年前 | アイゼン誕生。 |
800年前 | ・異大陸の軍勢に制圧、支配される。ほとんど記録が残っていない以後の500年間は暗黒時代『クローズド・ダーク』と呼ばれる。 |
300年前 | ・アスガード王家のクローディン王(英雄王)が大陸を再統一し、他大陸文明の支配から脱却。暗黒時代を終わらせる。 ・クローディンは筆頭対魔士だった。彼とともにメルキオル・メーヴィンが暗躍。 |
150年前 | ビエンフー誕生。 |
100年前 | ・クローディン王の死後、アスガード王家は分裂して覇権を争う。(表の歴史ではクローディンは死亡したとされているが、誓約により長寿を得ており、退位後も対魔士として活動していた。) |
32年前 | アルトリウス・コールブランド誕生。 |
31年前 | シグレ・ランゲツ誕生。 |
30年前頃? | マギルゥ(マギラニカ)誕生。 セリカ・クラウ誕生。 |
24年前 | テレサ・リナレス誕生。 |
22年前 | ロクロウ・ランゲツ誕生。 |
20年以上前? | ・クローディン、後継者であるアルトリウスを救うために「誰も殺さない」という誓約を破り、死亡。 ・アルトリウスは、先代に替わり、世界に溢れる穢れを鎮める方法(人間の祈りの復活、四聖主との契約、カノヌシの復活)を探し始める。 ・マギルゥ、メルキオルに養女に迎えられ、マギラニカ・ルゥ・メーヴィンとなる。“筆頭対魔士の影”、すなわちアルトリウスの影となるべく育てられる。 |
19年前 | ベルベット・クラウ誕生。 |
18年前 | エレノア・ヒューム誕生。 オスカー・ドラゴニア誕生。 |
14年前 | ライフィセット・クラウ誕生。 ・この数年後にベルベットの両親は死亡している。 |
12年前 | ・外洋調査船としてバンエルティア号が建造される。異大陸へ渡りたかったアイゼンが器としたため、原因不明の大事故が連続し、不吉な船として廃船になるところをアイフリードが収奪した。 |
10年以上前 | ・アルトリウスは、10年にわたり、世界中の人に聖隷の存在と業魔の恐怖を説き、純粋な心の大切さを伝えてまわったが、平和に馴れた人間たちは無関心で、とうとう四聖主全員が眠りにつく。 ・己の無力さに絶望したアルトリウスは「自分と一緒にいたら業魔にしてしまう」と考えて旅仲間のノルミンたちと別れ、一人で東(イーストガンド領)へ向かう。 ・生きる資格がないと諦めていたところで、セリカと出会う。 |
10年前 | ・セリカが妊娠する。 |
10年前 開門の日 |
・アバル村人、自分たちを見逃す代償として、アーサーら一家を業魔化した野盗に差し出す。 ・業魔に襲われ、セリカとお腹の子が死亡。それぞれ聖隷シアリーズ、ライフィセットに転生する。 ・お腹の子が生贄となり、カノヌシの心だけが復活。 ・この事件により、アーサーは右腕に怪我を負った。 ・メルキオルがアルトリウスの前に現れ、再びクローディンの理想をなしとげるため準備を始める。 ・この日を境に、カノヌシの力によって、普通の人間にも業魔が見えるようになり、大部分の聖隷の意思が封じられる。 |
3年以上前 | ・ラフィ、アルトリウスの所有していた『カノヌシ伝承の考察』を読み、ベルベットのために業魔のいない世界をつくることを願い、生贄に志願。 ・シグレが謀反を企てていると噂が立つ。ロクロウにシグレ討伐の命令が下されるが、失敗し、監獄島へ投獄される。 ・マギルゥ、ビエンフーに逃げられる。(この時点から、ビエンフーの契約術にメルキオルが強制術を重ね書きしている。)インチキ魔女として監獄島に囚われる。 |
3年前 降臨の日 |
・ラフィを生贄に、カノヌシの本体が復活する。 ・ベルベットが喰魔になる。監獄島へ送られる。 ・シアリーズにセリカの記憶が戻る。 ・この日を境に、普通の人間にも聖隷が見えるようになる。 |
1年前 | ・アイフリードが失踪。このときジークフリートで撃たれたザビーダに意思が戻り、ジークフリートを託される。 |
数ヶ月前 | ・シアリーズ、自らの死と引き換えに完成する術式を体に宿す。 ・フィー(聖隷2号)のテレサへの配属が決まる。この頃シアリーズと会話しているが本人は覚えていない。 |
本編開始直前 | ・シアリーズ、ベルベットを脱獄させるため、監獄島へ向かう。 |
アーサー王伝説との関連
年表を作っていて思ったのが、アルトリウスに関わるアーサー王ネタの多さについてです。
ベルセリア・ゼスティリアは、一部のキャラクター名や地名のほとんどがアーサー王物語とその関連作品をもとにしていますが、彼については名前だけでなく、その生き様も、伝説をなぞっているようなのです。
まずアルトリウス/アーサーという名は、別記事でも書きましたが、Arthur<アーサー>の名の由来となったのがArtorius<アルトリウス>という説や、あるいは単にウェールズ語の綴りに直しただけという説があり、どちらもアーサー王を指すものです。
姓の「コールブランド」というのは、エクスカリバーの別名です。
エクスカリバーとは、アーサー王の持つ魔法の剣です。石に刺さった剣を抜いて王になった、とか、湖の乙女から魔法の剣を授かった、などの伝説があります。約束された勝利の剣です。
このエクスカリバーの「鞘」は、身につけていると傷をうけない魔法の鞘といわれています。これがアーサー王の栄華を助けていましたが、のちにアーサー王の異父姉モーガン・ル・フェイの策謀によって奪われたことで、アーサー王は没落していく。
幸せの絶頂から叩き落とされたアーサー義兄さんの人生や、ベルベットが「鞘を失った剣のよう」といわれていることと関連しているような。
モーガン・ル・フェイは、モルガナとも呼ばれるので、アバル村に続く「モルガナの森」はこれが由来と考えられます。
ちなみにイーストガンドの港「タリエシン」は、アーサー王の宮廷詩人の名という説があります。
アーサー王の最後の戦いは「カムランの戦い」といわれています。(TOZではカムランの村が災厄の始まりになっている。)この戦いで重傷を負ったアーサー王は、傷を癒すためにアヴァロンへ向かい、そこで最期を迎えたとされています。
アヴァロンは美しいリンゴで名高い楽園であり、名もケルト語でリンゴを意味する「abal」に由来するとの説もある。ゲーム中でもリンゴは「生きる勇気をくれる」「幸福」の象徴とされていました。一方で、リンゴがもとで争いに発展する神話もあり、不和をもたらすメタファーという面もあります。
このアヴァロンこそ、アルトリウスにとってのアバル村でした。全て遠き理想郷……
旅仲間のノルミンたちと別れ、一人でこの地に向かったアルトリウスは、死ぬことを考えていました。師匠はすべてを自分に託して死んだのに、その理想のために何も成せなかった彼は、自分の無力さに絶望していた。十年足掻いたのに、四聖主は眠り、カノヌシ復活の手がかりもない。アルトリウスは、ノルミンたちを業魔化させかねないほど、自分の心が穢れを生んでいるのを自覚していました。
彼は生を諦めていた。しかしそこで、セリカと出会う。
アルトリウスは、アーサーと名乗り、生まれ変わります。
彼は、名前を変えることでアーサー王伝説の呪縛から逃れたのです。セリカとの出会いは、文字通り彼にとって人生を変えてしまうほどのものだった。
けれども、彼は人間とこの世界に絶望し、またアルトリウスに戻ってきてしまいます。
伝説上のアーサー王は、自身の甥もしくは異父姉との近親相姦でできた子ともされるモルドレッドに、カムランの戦いで致命傷を負わされます。
ベルセリア・ゼスティリアには、無数にアーサー王関連の名前がつかわれているにも関わらず、この「モルドレッド」をもとにしているような名称がありません。これ本当に不気味なんですが、アーサーを倒すという意味ではやはりベルベットがモルドレッドの構図にあるといってもいいのではと思います。名前もなんとなく似てるし……。
なお、いくつかの異説によれば、アーサー王は未来のいつかに目覚めるため、アヴァロンで眠っているだけだという。これもまた、ぞわぞわする。
どうでもいいけど、アルトリウスの先生が「英雄王」って呼ばれてるのが個人的に面白いです(fate的な意味で)。
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