二月の星のうえ

テイルズが好きです。ほぼネタバレに配慮していない個人的な感想です。

【ベルセリア】人間・業魔の寿命、誓約の限界についての考察

しばしば種族間の違いがテーマとなるテイルズオブシリーズですが、ベルセリアには、おもに人間・業魔・聖隷の3つの異なる種族が存在しています。

パーティキャラクターも、このいずれかに属していました。 

見た目や能力が違うなどの特徴のほか、アルトリウスのサブイベント中でノルミンが言った「クローディンは誓約を破って死んだけれど、そもそも彼の寿命は、誓約を使ってももう限界だった」という台詞が気になったので、これについて考えていきたいと思います。 

ベルセリア・ゼスティリア世界では、人間の寿命は、一般的な人間の寿命と同様のようです(80歳程度)。

では、聖隷/天族はどうでしょうか。ゼスティリア公式設定資料集によると、天族は

・寿命はないが、憑魔の攻撃などで死亡することはある。
・容姿は本人の精神的特徴によって決まる。(犬や猫のような者もいる。)
・人間と同様に成長するが、本人の力がピークとなった年齢で成長は止まる。
・食事や睡眠の必要はないが、習慣や趣味として行っている者が多い。

といった特徴があるようです。
基本的に死ぬことはないので、天界から降りた天族の数万歳から、5000歳、1000歳がざらにいるといった感じです。
なお、成長は止まっても髪は伸びたりするみたい(ザビーダ)。 

また、業魔の特徴は、

・自我を失った者もいれば、理性を保ったままの者もいる。
・姿はさまざまで、魔物のような容貌や、身体の一部が異形となる者などがある。
・人間らしい感情、五感が薄れる、あるいは敏感になる場合がある。
・食事は基本的に必要ない。満腹感を感じない場合がある。
・人間以上の寿命を得る場合がある。

といったことが挙げられます。
業魔の寿命については、クロガネが「何百年と生きている」といわれていることから、人間以上の寿命を持っていることがわかります。ただ、彼は號嵐を超える刀をつくることだけを考え、そのために生き永らえていたので、本人の意思が強く作用している可能性があり、寿命には個人差があるかもしれません。
成長しているかどうかは微妙ですが、ベルベットの髪は伸びているし、ダイルの尻尾も頻繁に生え変わっているようなので、その程度の変化はあるらしい。 

イメージ的には、平均的な寿命は、聖隷>>>>業魔>人間としてよいと思います。

ここで例外を考えなくてはないのですが、人間のなかには、誓約で寿命を延ばしている者がいます。
ベルセリアでは、クローディンメルキオル。ゼスティリアでは、メーヴィンです。

クローディンについては冒頭で触れたとおり、「クローディンは誓約を破って死んだけれど、そもそも彼の寿命は、誓約を使ってももう限界だった」といわれている。
そのため、<人間が誓約で伸ばせる寿命は300年程度である>という仮説が立てられます。

その場合、ゲーム本編の時点で300年ほど生きていたメルキオルももう限界が近かったということになります。
マギルゥを後継者として育てていたことから推測しても、彼は、世代交代を考えていた=寿命が迫っていたとなる。マギルゥの他に弟子がいたかは不明ですが、メルキオルの期待度や会話内容を確認しても、同時期や過去に複数の弟子がいたとは考えにくい。

クローディンの後継者としてアルトリウスが育てられていたのも同じ時期ですし、メルキオルと同様に弟子はアルトリウスひとりだけのようなので、人間の寿命は誓約でも300年程度までしか延ばせない、と考えてよさそうです。

Zのメーヴィンおじさんが何年生きていたのかはよくわかっていませんが、トリスイゾル洞に墓がある詩人のメーヴィンは、Zの300年前に死亡したとされており、その何代か後がメーヴィンおじさんとなっているようでした。
この美貌の詩人メーヴィンは女性なので、マギルゥと同一人物では?という意見もいくつか見かけましたが、そうだとしてしまうと、彼女が700年も生きていたことになってしまい、上記の仮説に反しますし、「代々受け継ぐ一族」なのにひとりで7割も占めているのはさすがに違和感があります。
また、詩人メーヴィンが死亡してからの300年間に何度か代替わりがあったとすると、それぞれが300年以下の寿命でなければならないので、やはり300年以上生きている人間はいまのところ確認できません。

ちょっと注目したいのが、業魔の方が聖隷に近い、ということ。
聖隷と業魔は対極の存在なのに、人間以上の寿命、食事が不要、容姿がさまざまである、超常的な力をもつ、といった特徴が共通しているのは、おもしろいなあと思いました。
人間とは、しばしば神に近付こうとする生きものです。B-Zの人間が神に似た聖隷に近付こうとしたとき、実は彼らは業魔の性質に近くなってしまっている、となるのではないかなあ。どちらも人間を超越した存在で、正負の方向性が真逆ということなのだけど。

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