二月の星のうえ

テイルズが好きです。ほぼネタバレに配慮していない感想です。

【ベルセリア】十二歳病と聖隷・天族についての数字や考察

ベルセリア時代では、原因不明かつ治療不可能とされた病が3つありました。
ローグレス離宮の図書室に所蔵されている『世界の三大奇病』に次のように記載されています。

『業魔病』……人が突如魔物に変わる病。開門の日以降に世界に蔓延した
『黒水晶病』……人間が生きたまま黒水晶の塊になってしまう奇病
『十二歳病』……発熱を繰り返し生後十二年で死亡する奇病。人ならぬ者を見たためにかけられた“呪い”ともいわれる 

業魔病については作中で解明されます。
黒水晶病は、アリーシャの御先祖さまに関係しているようだけど今のところ詳しい情報なし。
今回は、十二歳病とはなんなのか?といったことについて考えていきたいと思います。

十二歳病の特徴

十二歳病とは、大昔からある不治の病で、十二日ごとに発熱を繰り返し、だんだんひどくなって、十二歳になったときに死ぬとされています。原因不明で致死率100%の奇病です。 

十二歳病にかかっていたとされる人物がゲーム中に少なくとも3人登場しています。彼らの特徴をまとめると、次のようになります。

ライフィセット ・高い霊応力をもつ。
・古文書の写本ができる、羅針盤の知識があるなど、頭が良い。
・ライフィセットは“生きる者”という意味。
リーブ
(レニードの少年)
・メリオダス文字で書かれた古文書を解読できる、歴史の知識が豊富であるなど、頭が良い。
・父親が一等対魔士である。(リーブも霊応力が高い?)
・リーブは“生きる”という意味。
イズルトの教会にいる老人の弟 ・海や風の声を聴くことができる純真な少年だった。(=聖隷の存在を感知できる高い霊応力をもっていた。)

上記の特徴や、「人ならぬ者を見たためにかけられた“呪い”」ともいわれていることから、十二歳病は、霊応力が高い人間がかかる病気であることがわかります。
なお、霊応力の高さと知能の高さの関連は不明ですが、ラフィもリーブも大人顔負けの知識を持った聡明な少年でした。 

また、ライフィセットとリーブの名前がどちらも“生きる”を意味しているのは、親から子への願いが込められているのですが、名前を付けるよりも先に「体が弱い」という事実があったということになります……。

十二歳病と数字について

十二歳病は世界的な奇病として知られているようですが、発症率はどのくらいだったのでしょうか。
イズルトの住民から話を聞くと、「何十万人に一人」と言われています。
では母数はどのくらいなのか、ということですが、これはローグレス離宮の文献を参照するとだいたいわかりそうです。

『王国の人口推移』
アスガード戦国期と呼ばれる戦乱を制して成立したミッドガンド王国は、大陸統一後、約100年にわたる平和をもたらし、総人口120万を誇るに至った。しかし10年前の"開門の日"以降、業魔病によって人口は激減。7年の間に国民の半数以上が死亡した。

『対魔士の等級』
現在、二等対魔士約3000人、一等対魔士約100人が活動している。

 ベルセリアの舞台全体がミッドガンド王国内なので、単純に考えるとゲーム本編の時代での人口は60万人程度となります。
なので、そのうち十二歳病は数人しかいないという計算になると思います。(12歳までに必ず亡くなってしまうので、実際は少し前後するかも。)

また、霊応力が高ければ必ずしも対魔士になるというわけではありませんが(逆もしかり)、参考として、対魔士は1000人に5人程度という比率になっています。降臨の日以前から聖隷が見えていた人はもっと少ないので、霊応力が高いことがいかに稀有な才能だったかわかるかと思います。

十二歳病は聖隷との契約?

霊応力が高い人間がかかる病であるならば、その原因は、霊応力の低い人には無関係なもの、すなわち人ならぬ者<聖隷>が関与しているのでは、と考えられます。

これとよく似た症状が起きるのが、対魔士が聖隷と契約をしたときです。
ゲーム中ではエレノアがライフィセットの器となったときに、反動で気を失います。そのとき、マギルゥもビエンフー?と契約したときに高熱を出したと語っています。

聖隷を受け入れるというのは、異なる存在が体に入ってきたのですから拒絶反応が起きるのは想像に難くありませんが、ベルセリアの未来の世界であるとされるゼスティリアでも、導師が天族の器となると(輿入れ)、力がなじむまで三日三晩高熱にうなされるという設定がありました。

というわけで、十二歳病とは、人間と聖隷が契約したときに起きる反動と同質の病だと考えられるのかなと思いました。
ほとんどの人間は、聖隷と契約しても三日寝込むだけで体がなじむけれど、十二歳病になる子は霊応力が高いにも関わらず聖隷アレルギーみたいな感じだとか。
なぜ彼らが十二歳病として選ばれたのかは、理由がありそうですが、現段階では妄想でしかないので割愛。

ベルセリアでは、ライフィセットがオメガエリクシールの精製に成功し、リーブの病気を治しています。
このとき材料になったのが、ロンダウの虚塵などの珍しい材料数種と“聖隷の祈り(=涙)”でした。
聖隷の体液をつかった薬で十二歳病が治ったというところがたいへん重要で、やはりこの病気の原因には聖隷が関わっている可能性が高いといえます。

ゼスティリアの時代までくると、神依の技術も進歩したりして、人間と聖隷の関係も変わりつつあるのに、この世界には<人間は聖隷・天族と契約すると熱を出す>という一貫した設定があるのも、ひっかかります。

聖隷と契約すると、聖隷を見ると、体調を崩す、ということは……
人間は、本来聖隷と契約できるようなつくりになっていないということでしょうか?聖隷にとって、穢れを生む人間の存在は毒ですが、人間にとっても聖隷が毒であるという図式が成り立ちかねない?
このへんの構造には天界天族が関わってきているかと思うのでやはり現段階ではなんともいえませんが、もしそうだとすると、人間と天族の共存のハードルが高すぎます。どっちにとっても毒なら、そりゃ何万年かかっても共存なんて無理だわ……。

オメガエリクシールは、暗黒時代に実物も製法も失われたとされる秘薬ですが、リーブが解読した古文書はメリオダス文字で書かれており、ちょうど暗黒時代の前の時代のもののようです。暗黒時代がカノヌシの鎮静化があった時期だとすると、製法が失われたのも納得です。

それを、ベルセリアの時代にライフィセットが再現しました。
ちなみにリーブの病気を治したあと「オメガエリクシールが手に入った。思わぬ収穫だ」という会話があるのですが、アイテム欄にもとくに追加されていないし、世界樹の葉も1枚しかなかったんだから当然薬もリーブに使ってなくなったのかと思いきや、手に入ったということになっていて。あんまり量産できちゃうと、ラフィが生きてる間に作れたら……って絶望してしまいそうなので、そうじゃないといいんだけど。 

ゼスティリアの時代では十二歳病は確認できません。霊応力の高い人間がさらに減っているようだから、病気自体消滅したか、あるいはまだ何人かはかかっているけど認知されていないかといったところでしょうか。
ライフィセットが作ったオメガエリクシールが特効薬として普及したわけではないと思うのですが、ゼスティリアで「エリクシールはマオテラスが作った」という設定が出てきます。なお、ゼスティリアでも生成法は失われ、現存するエリクシールは希少であり教会の管理下にあるとされています。

ここでちょっと混乱するのが、ベルセリアでは赤精鉱を原料にした「赤聖水」という滋養薬がありましたが、ゼスティリアでは赤精鉱を原料にした「偽エリクシール」という滋養薬が出回っています。どちらも依存性が高いのが問題で、不正なお金儲けの手段となっている。1000年経ってもやってることは変わらないのね。

 ↓ベルセリアの書籍が10/13発売予定です。当初予定から微妙に延期されています。
いのまたむつみさん、藤島康介さん、奥村大悟さん、岩本稔さんのラフ画、線画、カラービジュアル、4人のインタビューなどが掲載されるようです。

テイルズ オブ ベルセリア イラストレーションズ いのまたむつみ・藤島康介・バンダイナムコスタジオのキャラクター仕事

テイルズ オブ ベルセリア イラストレーションズ いのまたむつみ・藤島康介・バンダイナムコスタジオのキャラクター仕事