二月の星のうえ

テイルズが好きです。ほぼネタバレに配慮していない個人的な感想です。

【TOTR】レイズ12章考察。フィル/ファントム:存在の共有

テイルズオブザレイズ 12章『混沌と煌めきの道標』が配信されました。
今回は、具現化した大陸ではなく、セールンドのある大陸での話。レイズのキャラクターたちの謎がたくさん判明したりして、けっこうヤバイ内容でした。
個人的には、ずっと提唱していた「マークは鏡精である」説が当たったので嬉しかったのですが笑、他にわかったことが多すぎでした。 

とくに、謎の人物「フィル」について様々な情報が出ましたが、かなり複雑なので整理したいと思います。
まずは12章をざっと読んだ時点でわかることを。 

・イクスたちの幼馴染みの「フィル」の本名はフィリップ・レストン。(フィルは愛称と思われる)
・フィルは救世軍にいた。
・当代のビクエの名前が「フィリップ・レストン」。
・王宮で、ゲフィオンがファントムのことを「ビクエ」「フィリップ・ビクエ・レストン」と呼ぶ。 

これだけだと、フィル=フィリップ=ビクエ=ファントムということになってしまうのですが、マークの言動からわかるとおり、フィル≠ファントムであるし、他のキャラクターたちが「フィリップ」に抱くイメージも一致しないため、どうやら「フィリップ」については二人以上のキャラクターが存在しているものとして考えていく方がよさそうです。
ただし、鏡精や魔鏡の話を見ていくとわかるとおり、彼らは無関係な存在でなく、どうも「同じ魂をもつ存在」のようである。 同じ魂……というのは、具現化された過去や未来の同一人物とか、鏡映点を映した鏡魔のようなコピーした存在みたいなイメージ。

それでは、これまでキャラクターたちが発言した内容と、フィルとファントム(が別のキャラクターとして)のどちらについて言っていたのかについて振り返ります。(12章意外も含む)

発言したキャラ 幼馴染みのフィル 救世軍幹部ファントム
マーク   俺の主はアンタじゃない。きっちり自分で始末してくれや
マーク それじゃあフィルの件、調査を進めてくれ。ファントムには絶対に気取られるなよ
イクス (イクス、ミリーナと)フィルって奴を加えて、三人で遊んだよな  
マーク   頼むぜチェスター。ファントムを追い詰めるためにも、お前が働いてくれなきゃ困るんだ……
マーク ここだな、アルヴィンから報告された洞窟ってのは。……フィル!? どこだ!?  
カノンノ (イクスとミリーナについて)マークとフィリップから話は聞いてます  
ミリーナ フィルがカノンノを具現化した……。カレイドスコープも無しで異世界にアクセスしたなんて……  
カノンノ フィルは滅びから世界を救うための研究をしていると言っていました。(略)マークともフィルの研究室で知り合いました  
カノンノ 元々救世軍は、フィルとフィルのお友達のフリーセルさんで結成した義勇軍(略。フリーセルが暗殺された後に)でも突然救世軍がフィルの研究室にやってきて、フィルも私も連れさらわれてしまいました  
マーク フィルは特別なんだ。俺みたいに、こんな辺境の拠点に放置していい存在じゃない  
マーク 俺は……フィリップの鏡精なんだ
【注:ここだけマークがフィリップ呼び】
ミリーナ イクスとは違って、手の掛からない真面目ないい子よ。凄く可愛い子なの  
チェスター ……かわ……いい?そうなのか?マークから聞いてる話と随分違うな。(略)確か、研究大好きな偏執狂で、友達も作らないで研究室に籠もってるって
【注:おそらくファントムのことだが、マークから聞いた印象であることが謎】
ゲフィオン   あれは我が国の鏡士の最高位であるビクエ。フィリップ・ビクエ・レストンだ
ゲフィオン ――そうか、フィルが救世軍なのか……
【注:ミリーナたちがこの愛称で呼んでいることは聞いていない筈なのに、フィルと呼ぶ】

 

発言を拾っていくと、
フィル→イクスとミリーナの幼馴染みの15歳、鏡精マークを呼んだ鏡士、カノンノと一緒にいた、鏡士として最高位の力をもつ、今は救世軍にさらわれてどこかに閉じ込められている
ファントム→マークと対立している、ビクエと呼ばれる、研究好きな偏執狂

という属性が見えてきます。
どちらもフィリップと呼ばれてはいるけれど、とくにマークの「それじゃあフィルの件、調査を進めてくれ。ファントムには絶対に気取られるなよ」という言葉から、やはりフィル≠ファントムであると考えるのが自然。
でもカノンノは「フィル」がビクエ(でもおかしくない力を持つ)と言っているし、ゲフィオンはファントムのことを「フィル」と呼んでるし、だいぶ入り組んでいます。。 

また、時系列的には、
フィルとフリーセルが救世軍を結成→フィルがマークを呼び出し、救世軍の活動を任せる→ファントムが出現?→フリーセルを暗殺→ファントム?がフィルを拉致、異世界の具現化を勝手に行う
という流れだと思います。
なお、異世界の具現化を勝手に行っていた首謀者はファントムということが11章で確定しており、大陸の具現化を行える力をもつのはビクエくらいなので、ファントム=ビクエという認識でいいかと思いますが、個人的にはビクエとしての力をもつのはフィルで、ファントムがフィルに無理やり実行させていた線もあるかな~という妄想。

  

それから鏡精の話で気になる点がありました。

マーク「フィルの生死がわからないからな。今ここで俺が消えたら二度と復活できるかわからない。仮に復活できたとしてももう姿も記憶も変わっちまってるかも……」
ミリーナ「え? おかしくない? フィルが死んでいたらマークだって消えてしまう筈でしょう?」
マーク「それは――」

12章で新たにわかった設定で、「鏡精自身が、呼び出されたときの魔鏡を持っていれば、存在が消えることはない」「ただし、鏡士からのアニマの供給がないから存在を保つのがやっとである」というものがありました。
さて、マークはなぜ「フィルの生死がわからない・復活しても自分のままかどうかわからない」と言うのか。
マークは、イクスたちがみつけた「フィルの魔鏡」で呼び出されました。それは確かなようです。しかし、鏡精は鏡士の心から生まれた半身。つまり、フィルとファントムが「同じ存在」だと仮定すると、鏡精も共有できちゃったりするのではないか……?
ちなみにマークの閉じ込められていた拠点とファントムのいた王宮は、大陸の端から端で距離的にかなり遠いので、マークがあそこから動けないのも理屈は通ってます。
フィルの生死がわからないのは、フィルが死んだとしてもファントムが生きているのならば自分は存在が保てるということを言っているのでは? そして、カーリャと違い、一度消えたあとに復活できないかもと思うのは、「次に復活したときはファントムの鏡精になってしまうのでは」と考えているのでは? と思いました。

 

さらに、12章ではフィルの捜索を行っているときにイクスとミリーナについてもけっこうエグいことが判明しました。 

ミリーナ「二人は私たちの心から生まれた鏡精だから、私たちの記憶の中にある『フィルの魔鏡』を知っている筈よ。それを追いかけるの。」

鏡士は死ぬまで魔鏡を手放さないから、魔鏡がつくられた神殿で、フィルの魔鏡の痕跡をみつけてそれを辿れば、居場所がわかるはず、ということ。
しかし、イクスとミリーナの鏡精はそれぞれ別の場所に魔鏡があると主張。二つあるのかも、と二手に別れましたが、そんな単純なことではなかった。
つまり、イクスの記憶にあるフィルと、ミリーナの記憶にあるフィルは違うということです

イクスの知っている「フィル」は、マークを呼び出したフィルの方。
ミリーナの知っている「フィル」は、ファントムの方。 

……えぐいっす。
イクスが滅びの夢を見ないことも含めて、やはりこの二人は「生きている世界」が違うのだと思います。もしくは、本来いるべき時間からどちらかが外れている。
ミリーナの見る夢についてゲフィオンが「真実」というのも、もう嫌な予感のとおりになってしまいそう。

それに関係するのが「フィリップ」なのはいうまでもないけれど、ガロウズも滅びの夢見ないみたいだし、ファントムはやっぱりイクスとミリーナのこと知ってたみたいだし、いろいろな伏線がこれから一気に解決しそうでとても楽しみです。 

また、「フィル」、「リーパ」(ファントムの真名)ともにフィリップの愛称なので、もう全部同じすぎて紛らわしさがすごい笑

あと完全に謎なのが、チェスターが何をしているのかという件。
反鏡映点の面々が協力していることから、マークもファントムも、「失われた命を蘇らせる」ようなことが目的なんだと思う。ただ、その手法や結果が少しちがうだけか?
でも、ディストとミトスは、自分の願いを叶えられるのは、ファントムの魔鏡理論だと言い、いまマークについてるのはチェスター、アルヴィン?だけな様子。
リヒターも一応マーク派なのかしら。

 では、アイゼンとフィーのガチャまわしてきます。

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス 2018年 カレンダー 壁掛け A2

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス 2018年 カレンダー 壁掛け A2