二月の星のうえ

テイルズが好きです。ほぼネタバレに配慮していない個人的な感想です。

【TOtR】レイズ2部3章考察。2部時系列まとめ。フィリップとミリーナについて

テイルズオブザレイズ ミラージュプリズン3章『狙われる青年と幼き少女』が配信されました。お気付きでしょうか。実は2部1~3章でほぼ話が進んでないことに。鏡殻変動から1ヶ月後、3チームに分かれた話が同時進行していました。バレンタインやホワイトデーはまだぜんぜん先の未来。

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次回4章では、右下の「帝国側に潜入していたクレスたちがチェスターと合流し、アミィを連れて帰ってきた」経緯が詳しく描かれると予想。メルクリアのリビングドール計画の詳細もわかるかも。

さて、いままでの状況を振り返りつつフィリップとミリーナのことについて書きたいと思います。 

時間に干渉する能力・世界の特異さ

はじめての鏡士以外のオーバーレイ魔鏡が出たよ。骸殻の解け方までめちゃくちゃ綺麗で感動しました。
レイズでは設定上、具現化されるとこの世界の法則に押し込められることになるので、もとの世界での真の能力が使えなくなっていました。とくに「時間の流れに干渉する」「因果律に抵触する」能力やそういう概念のある世界は、特異鏡映点という世界構造のバグを生む源になってしまうためか、他の世界よりも一層制約を受けていたのだと思う。
3章ではその力をもつクルスニク一族がアスガルド帝国に狙われていることがわかりました。
クルスニク一族のアニマに刻まれた『分史』という概念が重要だとミトスがこぼしたけど、帝国側は、ある可能性が分岐した分史世界のように、この世界ごと再具現化することもまだ諦めてなかったりするんだろうか(それはファントムの願いだったけど)。
直接利用したいのかどうかははっきりしていないけど、時間や可能性に干渉できる力を求めるということは、決められた運命を変え得る力を求めているということでは。じゃあ何を変えたいのか?ってことについては、「死者は蘇らないという法則」や「太陽神ダーナによるティル・ナ・ノーグの滅びの予言」あたりではないかと思っています。
メルクリアはビフレスト皇国の生き残りの皇女であるようだけど、単にビフレスト皇国の再生……にとどまらないよね。

具現化された死者について

今回、具現化された死者の様子が初めてわかりました。
生きている、笑っているけれど、それだけ……ただ、笑顔を浮かべるだけ……という。
前回2章の記事で私はこう書いていました。

「マーテルさんが捜していたよ」「マーテルもノイシュも心配してる」「救世軍の様子を見に行こうとするリヒターをアステルが止めていた」とか、全然ふつうに、その人の復活を願った人たちと接している。まだアミィしか出てないけど、見た目もふつうだった。

そうか、見た目しかふつうじゃなかったんだ……。
こうなってくると、こんな状態なのはアミィだけではないはずで。マーテルやアステルもどこか異常な面があるはずなのだ……考えるのが怖い……。ルビアに「妹さんをあんな風にされて本当にいいの!?」と言われたチェスターは、やっぱり我慢できなくなってしまったんだろうなと思う。
もはや、リビングドール計画は、死者と親しい人とを再会させることが目的とは到底いえない。では死者を蘇らせることの目的は一体なんだろう。と考え始めたのですが、シナリオ原案が実弥島氏なので、太陽神ダーナの予言に対するすり替え・捨て駒ということくらいしか浮かばなかった笑

でも死者の蘇生をもっと上手く行うためにイノセンスの転生者のアニマの研究をしているとも思えるし、まだまだ謎です。 

1部よりも遠い過去について

このティル・ナ・ノーグという世界は、今でこそオリジナルはセールンド付近の島々しかないけれど、もとはセールンド王国とビフレスト皇国という二つの国があり、互いに争っていた。
そのさらに昔にアスガルド帝国という国があり、すでに滅亡しているその国の復活を、2部でデミトリアス王が宣言したわけです。
そして恐らくもっと昔、「太陽神ダーナ」がティル・ナ・ノーグの滅びを予言し、その救済のため来るべき時に備えてダーナの巫女と精霊たちを眠りにつかせた、ということがあった。この巫女が、ヨーランド・ビクエ・オーデンセ。鏡士の始祖で初代ビクエ。
この話はミント・アーチェ加入イベントで初出だったんだけど、重要な設定なのでさすがにメインストーリーで再度解説してくれた。

さて、今後精霊集めるイベントとかありそうだな~と思いつつ、気になるのはやはりまだ目覚めていない「ダーナの巫女」と「世界の滅び」のこと。世界の滅びに瀕したとき、ダーナの巫女と精霊が目覚める……ということだけど、その「滅び」は1部までのことにはあてはまらないんですかね? もう十分滅びてるしこれ以上滅びてから目覚められてももう遅いのでは? とも思う。むしろ我々が滅びを食い止めたよね? 精霊が目覚め始めているのも、具現化の影響で異世界の精霊の要素が流れ込んできたことが原因であり、滅びに瀕しているわけではない。その証拠にダーナの巫女は目覚めていないんだし。巫女=メルクリアを指しているのかと思ったけど、そうではないようだし? 一体巫女さんはいつ目覚めるんだろう。

セシリィとガロウズについて

新キャラ幼女出ました。可愛いしたいへん優秀らしい彼女ですが、ガロウズの弟子を自称していて少しひっかかる。
1部の初期の頃にあったリタ・レイヴン加入イベント『歪みのカレイドスコープ』では、「カレイドスコープを修理できるのはガロウズくらいしかいない」「だから後継者・弟子になり得るリタと会えたことを嬉しく思っている」ようなところがありました。
なのに、え、こんな優秀な弟子いたの? 救世軍に捕まっていたのかもしれないけど、いままでどこにいたの? という気持ち……。
これもうガロウズかこの子かどっちかがまともじゃないよなあ……

ガロウズは滅びの夢を見ないから具現化されていないオリジナルの人間だった可能性が高いし、この話の流れからすると、ビフレスト皇国の生き残り説ありそうだよね。セシリィがビフレストの魔鏡技術もってるのはガロウズから教わったのか……。ただ、ガロウズが魔鏡技術を身につけたのはゲフィオンに拾われたあとなので、ビフレストの生き残りだとしても、ビフレストにいた頃はただの兵士なんだよなあ。

フィリップとミリーナについて

以下は私の脳内でのお花畑っぽい話かもです。

2部3章までの救世軍側の行動は、なぜかミリーナのためになることばかりでした。
陽動作戦によって帝国軍の兵を一箇所に集め、手薄になった隙に捕らわれている魔鏡技師セシリィを救出することが彼らの目的だったんだけど、その陽動作戦のおかげでミリーナはカレイドスコープ跡に侵入でき、イクスの様子を探ることができた。そしてルドガーたちがセシリィを救出すると、フィリップはセシリィにミリーナのもとへ行き力を貸すことを勧め、「ミリーナを支えて欲しい」と頼んだ。

フィリップは、1部終章ではアルヴィンとアルヴィンの仲間(=クラトス?)に匿われており、その後も(3章よりさらに先のバレンタインイベントで)「まだ会えない」みたいなことを言っていた。

ひとりめのフィリップは、過去の具現化実験でファントムを創り出してから病気がちになり城へ来ることも難しくなっていたから、そういう身体的な理由もあり2部以降もなかなかミリーナに会いに来られなんだと思っていました。(あまりにも出て来ないのでもう死んでる可能性もあると思ってた)
でも今回ちゃんと動いてたしアスガルド帝国軍も近くにいるのにひとりでいたんですよね。フィリップちゃんと動けるし、みんなの前に出てくることも出来る、のに、ミリーナと会うのは心苦しい、いずれ時が来たら連絡するから今は無理、と女々しく逃げ続けていて、なんでミリーナに会わないのかなってちょっといろいろ考えてました。 

ひとりめのフィリップにとって、本物のミリーナはゲフィオンで。
彼女はいまイクスとともに魔鏡結晶の中で眠っている。その檻を開けば助けることは出来るけど、そうすると今度は世界が死の砂嵐に飲み込まれて消えてしまう。

この状況、いまのミリーナとまったく同じなのだ。イクスを/ゲフィオンを助けたい、自分を置いていかないで欲しい、本当は世界なんてどうなってもいい、っていう。

でも、ミリーナはイクスの本当の想いに気付くことができた。
イクスは、自分が魔鏡結晶の中に入り死の砂嵐を抑えるのが最善だと判断し、行動したということ。そのあとは、仲間たちが必ずなんとかしてくれるはずだと信じたこと。世界もミリーナも自分も、誰も犠牲にしないつもりだったこと。
だからミリーナはその気持ちに応えたいと思い直し、鏡映点の仲間たちとその道を探ろうとしている。

一方のフィリップは、もう、完全にゲフィオンに置いていかれてるんだよね。
ゲフィオン自身を人体魔鏡として死の砂嵐を閉じ込める計画を彼女が言い出したとき、フィリップは「そんなことは認めない!」と断固反対した。(終章)
でもゲフィオンは「認めてもらわなくてもいいわ」と言い、最後まで、自分は世界を滅ぼした悪魔だからその怨嗟を受け入れるのは当然だと思いそのとおり行動した。残されたフィリップのことなんてほとんど考えてなかった(とフィリップは思ってるはず)。 

フィリップがミリーナに会うのを心苦しいと思うのは、別にミリーナに配慮してるわけじゃなくて、ただ自分が会いたくないだけなんだよきっと。いや本当は会いたいんだろうけど、会ったら、まっすぐな目をして「イクスを救うわ」って言うミリーナに自分が耐えられなくなるのがわかってるんだと思うんだよ。

ふたりは、2部1~3章で距離的にかなり接近しているのに、近くにいることはわかっているのに、顔を合わせることはなかった。今後も、まだまだ会えそうな気配はない。
セシリィの行き先についてカレイドスコープ跡かキラル純結晶精製所のどちらかまで絞れたとき、フィリップは、ミリーナならこの隙にカレスコ跡に行くって確信していたから、そっちへは行かなかったんだろうなと思う。
でもミリーナにはこっそり協力しようとしている。研究成果も、役に立つなら教えたいと思っている。いつかはきちんと会っていろいろ話したいと思っている。
このフィリップは正真正銘35歳なんだけど、ほんと、意気地なしすぎてつらい・・・笑
いやわたしフィリップめちゃ推してるんですけどね。ミリーナのこと好きってバレてるしさぁ……若いミリーナと話すのにどぎまぎしちゃうフィリップ35歳とか容易に想像できる……。このひと一応世界一の鏡士なんですが。

ところで、イクスの力が魔鏡結晶で増幅された恩恵で、コーキスは人間の大きさの姿になれたしミリーナは仮想鏡界をつくりだせるほど出力あがったしカーリャとかなり離れても平気になったけど、幼馴染みなのにフィリップだけがその恩恵受けてないのが地味に悲しい笑
マークとの距離をまだすごい気にしてるし、むしろ弱体化してるのでは? もしかしたらマークがカーリャサイズになってしまう可能性も(ない)

  

先日レイズさんが1周年だったので、ツイッターでおもにシナリオ面などのプレゼンをしました。いろんな人に見てもらえて興味もってもらえてよかった!
本当に、またテイルズシリーズが大好きになるきっかけになりました。ありがとうレイズ。

トレーディングミディアムファイル テイルズ オブ ザ レイズ 1BOX = 10枚入り 全10種

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