二月の星のうえ

テイルズが好きです。ほぼネタバレに配慮していない個人的な感想です。

【TOtR】レイズ2部5章考察。死と無名の墓

テイルズオブザレイズ ミラージュプリズン5章『静かに燃える黒き狼』が配信されました。
前回4章のラストで、救世軍側の用事が終わったらアルヴィンをミリーナ側へ連れて行く、と約束されていましたが、それは4章と5章の間に済んでおり、ついでにバレンタインやらホワイトデー、感謝祭、お花見、香水作り、ジェイドが身体のっとられていたりしたようです。忙しすぎる…

さて、今回冒頭でこれまでの話が整理されました。が、またいろいろ疑問が出てきたのでそれについて書きます。

その前に、ツイッターでぱらぱら感想を見ていたら、フィリップとかデミトリアスとか誰やねんという声がけっこうあったので超簡単に相関図をつくったよ。(最新話までのネタバレ含みます)
年表もつくりたかったんだけど、致命的にわかんない部分がある……あとで記事にするので誰か教えてください。

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アスガルド帝国の内情について

アスガルド帝国では大きく2つの計画が進行しているようです。
1つめはリビングドール計画、2つめは神降ろし
今回、このリビングドールの目的が明らかになりました。それは死んだビフレスト国民を蘇らせること
……そもそも今のレイズ世界は、死の砂嵐にほとんど飲み込まれたあとで過去を具現化しなおした、いわば死のうえに上書きされた世界。そこにさらに死者を復活させようとしており、もう歪みに歪みきっているわけですが。これはアビスメンバーをはじめあらゆるシリーズのキャラの心臓抉っていく設定でほんとしんどいですね。。

しかしリビングドール計画の進捗は芳しくない様子。
ナーザとフレンの会話で、「確かにリチャードとラムダはいいひらめきをくれましたが、ラムダのような特性をアニムス粒子に持たせるのは難しい。私(フレン)はこの鏡映点の身体を使うことでしかアニムス粒子を取り込めませんでしたから」とあります。
アニムスとは、アニマを抜き取り残された物質としての存在のこと。つまり『器』ということになるのかな?
そしてグレイセスのラスボス:ラムダの特性――簡単にいうと他人に憑依する性質を、そこに適用しようとしているようですが、どうやら『鏡映点』の身体でしか実現していないらしい。
恐らく成功体としてはナーザとフレン、リチャード、シャーリィのみで、技術が確立できていない。まだ量産体制にはいっていないのが幸いというかなんというか。

ただ、ファーストサンプルではないかといわれているナーザについては、器は「鏡士の死体」で鏡映点ではない。つまり、実験の初期段階は、今から数年以上前で、異世界の具現化を行っていない、鏡映点も存在していない、当時リビングドール計画につかえそうなのは鏡士の身体くらいしかなかった、ということなのでは……とも思ったけど、魔鏡戦争に敗北したビフレストがそんなことを研究できる余力があったとは思えないので、なぜイクスの死体が使われているのかは今後の展開を待ちたいと思います。

ところでフレン本人のアニマは、「この鏡映点のアニマは渡せない」とかいわれているように、恐らくどこか別の場所に保存されている。
だからバルドさんを追い出してフレンのアニマを戻せば大丈夫なんだろうけど、そうするとバルドはやっぱり死んでしまうんだろうか。そもそも彼は死者なのだからそうなっても仕方ないとは思うけど、死者だらけのこの世界だとなんだかそれは不公平な気もしてきてしまう。何か平和な方法で世界に残してあげることはできないものか……
ところでナーザが「バルド! ウォーデンは死んだ!その名を呼ぶな!」と言っているけど、バルドだって死んでるんだよねえ? ナーザさんはバルドバルドって名前連呼してるけど、自分のことは別で皇族としてのプライドうんぬんがって感じなんだろうか。

 

2つめの神降ろしですが、こっちは進展が見られそうである。
ディストが「やはりアレに決定しました。すぐに連れてきてください」「奴(リヒター)は反対しています」「連れてくる時には、くれぐれもあの天使の坊やに見つからないように」と発言している。
リヒターは神降ろしの担当だから、きっとこれは神降ろしの巫女の件。ミトスにみつからないように、ということはマーテルを利用しようとしているのでしょう。
後半で、ディストがマーテルのことを口にしてミトスを抑えつけているのを見るに、幹部といえどもその縁者の安全が保証されていないことがわかります。(だからたぶんリヒターもアステルがいなくなってめちゃくちゃ焦って探してる。ちょっとでもほっとくと勝手に何かに利用されてしまうような状況なのでは)

恐らくマーテルはダーナ神の巫女に適合してしまうのではないかな。
それは近い未来でミトスがミリーナ側にくる十分な理由になると思います。

 

メルクリアの狂気

メルクリアは終戦後にセールンドに人質として連れてこられ、その後セールンド国王のデミトリアスに育てられた、現在の年齢は12~13歳で、リビングドール計画の発案者でもあるということでした。
もうこれだけでもいろいろおかしいところがあって、なぜわざわざ国王が敵国の皇女を育てるのか、皇族とはいえまだ幼い子どもがなぜ国王や救世軍まで掌握し意のままに操っているのか、なぜ新しい魔鏡技術を生むほどの知能があるのか、違和感ばかりがある。

ひょっとすると彼女もまたリビングドールなのかもしれない。見た目は子ども、頭脳は大人、としか思えないもんね……
ところで、1部でデミトリアスが「アルヴィンはメルクリアによくしてくれた」と言っているので、アルヴィンは彼女に会ったことがありある程度親しいはず。アルヴィンの意見も聞かせて欲しいけどまだ何も発言してないんだよなあ……

もうひとつ気になることがあって。
メルクリアは「ファントムの仲間として救世軍に接触した。その後、何らかの理由でファントムを切り捨てると決めて、救世軍を掌握し『ファントム封印計画』に加担した」ということだったけど、これってもしかしてダーナの予言を予言どおり進ませるための行動だったのではないかと思う。

「アスガルド帝国が信奉する女神ダーナが、鏡殻変動という現在の状況を予言していた」といわれている。
それが「死の砂嵐を食い止めるためイクスが力を暴走させ魔鏡結晶が世界全体に広がった(鏡殻変動)」ことを指しているとすると、誰かが鏡殻変動を引き起こすことは確定だったわけで、そこに至るまでには「兵器としてカレイドスコープが開発され乱用される」「死の砂嵐が発生する」「誰かがそれを封じ魔鏡結晶が世界に広がる」という過程があるんだけど、「異世界具現化」はおそらくこの予言には含まれていないのではないかと思う。
ダーナの巫女ヨーランドとともに目覚めるはずの精霊たちが、異世界具現化の影響で、予言と異なり先に目覚めているためです。異世界具現化のせいで、世界は予言からはずれかけているということ。
発端は、死の砂嵐を封印するために、ミリーナがアイギス計画(人の体を魔鏡化して、その中に死の砂嵐を閉じ込める)を発案し、そのエネルギーを補うために異世界の具現化を行ったこと。
これがそのまま上手くいけば、死の砂嵐は人体万華鏡にすんなり封印されて、鏡殻変動は起こらなかったのでは? と思います。つまり予言のとおりにはならない。
しかし、ファントムが必要以上の具現化を繰り返し、死の砂嵐に融合の魔鏡術の性質が付加され、ミリーナの力では抑えきれなくなったために、イクスが力を使い、結果として鏡殻変動が起きた。
メルクリアがファントムに協力していたのは、予言に至る道をつくらせるため。切り捨てたのは、予言どおりに進む見込みとなり必要がなくなったから。なのでは?
まさに「世界が預言どおりに進んでいると見せかけるための捨て駒だ」ということである。。

このあたりの謎については、上記みたいな話じゃないかと妄想中。はやく教えてほしい~

ミリーナの記憶について

今回、「ゲフィオンの記憶に一部曖昧な部分がある」ことが明らかになりました。該当の箇所は次のとおり。
・ビフレストがオーデンセを攻めた理由がわからない
・1人目のイクスが死んだ際、イクスの身体がカレイドスコープのせいで光の砂になって消えたように見えたが、当時はカレスコ開発前である
・終戦後にセールンドへ来たメルクリアのことは知っているはずだが、その記憶がない

レイズにおいて、記憶が曖昧になっている例には「具現化された過去の人々」や「異世界から鏡映点を介して具現化され、この世界の住人になった人々」がいる。
このミリーナはオリジナルではなく2人目だから、カレスコによって具現化された存在として記憶が混濁していてもおかしくはないのですが、なんらかの特殊な影響を受けているか、あるいは彼女が正しくて、世界の方がこちらを騙しているのかもしれないねえ……


あと、アスガルド帝国側も鏡界をつくり、そこにカレイドスコープまでも格納している様子だったけど、それってつまり今のミリーナと同種同格の鏡士がいるってことですよね。
鏡界とは、想像の魔鏡術の奥義の一つ。1部の頃のミリーナには制御が難しい術であったものの、2部ではゲフィオンの記憶とイクスの魔鏡結晶が力を補佐してくれるので、維持することができている。
ミリーナ様と同格の鏡士というと……もしやメルクリアがこれにあたるんだろうか。
ミリーナはイクス効果で力がブーストされてるけど、サポートなしでカレスコを隠せるほどの鏡界をつくれるとなると、もはやラスボス級なのでは……

それと、「ビフレストの皇族は鏡士」という情報も出たけど、セールンドでは鏡士は全員オーデンセ出身だった。鏡士の才は血統に依存するから、いまアスガルド帝国側で鏡界つくってるやつは、もとを辿ればミリーナと同じ家系の人物かもしれない
想像だけど、かつてアスガルド帝国の支配下にあったセールンド王国とビフレスト皇国、この二つに存在する鏡士はもともと一つの一族で、もっといえば、鏡士どうしの抗争で国が二つに分裂したのではないか、とも思います。


最後にセシリィのことだけど。
彼女はビフレストがオーデンセを攻めた理由が「セールンドにしかない魔鏡技術を奪うため」だと知っていた。ゲフィオンも知らないのに。そしてそれを知っている理由をやや濁している。
そしてメルクリアのことを「あの方」と呼んでから「あの人」呼びに訂正していて。
セシリィがみんなに渡した浄玻璃鏡のことを、ナーザは知っていた。

う~~~~~~んあやしさまんてんである。やっぱりただのビフレストの魔鏡技術研究者ではないかもしれないですね。ガロウズと顔を合わせたときに「セシリィだと? 誰だお前は!」ってことになりそうな気がする。


どうでもいいけど、今回ユーリがどエライかっこよくて魔鏡欲しくなった……けどすべてはマギルゥを引いてからなので私はまだ石の貯蔵をつづけます。
そしてユーリがライフィセットのことをフィーって呼んでいたのが可愛いからとても気になって。ガイとか他の人はライフィセットとしか呼んでないのに……さてはオメー、フィーって呼ぶのベルベットと付き合ってるアッピールだな?としか考えられなかったです。笑

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