二月の星のうえ

テイルズが好きです。ほぼネタバレに配慮していない個人的な感想です。

【TOtR】レイズ3部2章考察。分史世界NO.F4241

テイルズオブザレイズ フェアリーズレクイエム 3部第2章『世界の綻びを結ぶ精霊』が配信されましたので感想です。
ヴィクトルさんからいろいろな情報が聞けましたがまたややこしいことになってきました。

分史世界とマクスウェル

新たにわかった帝国側の目的は「分史世界という概念を生み出す」こと。それを阻止するためにヴィクトルはバルドに協力していたらしい。
なぜ分史世界が必要なのかについてイクスが「分史世界にあってこの世界にないもののために、帝国は分史世界という概念を持ち込もうとしているんですよね」と聞くと、「君は賢いな」って言うヴィクトルがあ~~パパだ……って感じで最高でした。
(余談だけど個人的に今回の章は「パパ」っていう裏テーマがあると思ってるんだ……。ヴィクトルのパパっぽい優しい台詞たくさんあったし、クラトスのミリーナに対する言い方「行きなさい」とかもパパっぽいし同じパパであるヴィクトルの事情察して話の方向修正してくれたりと優しかったし……一方、原作で「フォミクリーの発案者だからルークのお父さんってことになるんじゃ?」ってスキットもあるジェイドさんは……!!??\(^o^)/みたいな)

帝国、もとい、ビフレスト皇国関係者たち?が分史世界を利用したいと思ってるのはなんでなんだろうね。デミトリアスも、基本的にはナーザと同じ「ダーナの揺り籠であるこの世界を存続させる」のが目的の一つみたいだけど。
【死の砂嵐=フィンブルヴェトル】(北欧神話の通りなら「世界の終わりの前兆」を指す)が発生してしまったこの世界はいっそ捨てて、分史世界をつくってそっちに逃げ込むつもりなのかな~。エレンピオスを見限って、リーゼ・マクシアという箱舟をつくったエクシリアの精霊マクスウェルみたいに。

ところで「なんでこの世界のマクスウェルは殺されているのか?」が結構疑問だったんだけど、今回「支配下に置こうとして殺してしまった」と言っているので、前にも書いたけど故意じゃなくて事故だったみたいですね。異世界のマクスウェルをわざわざ具現化して穴を埋めようとしてるってことは殺すメリットはなかったってことだと思ったんだけどやっぱりそうか。
そして「死んでいるのになぜ精霊装でマクウェルの力が使えるのか?」という疑問に対しては、どうやら「残滓」さえあれば精霊装を用いて利用可能になるっぽい、と理解しました。そのために精霊装の開発を進めていたと。
また、分史ミラは使命を終えてマクスウェルとしての力を失っているはずだから、彼女を具現化しても意味がないのでは?(P/E/S世界とかにいるちゃんとした精霊マクスウェルを具現化すればそれで済んだのに)と思ったけど、この世界からすでに失われた精霊をピンポイントで具現化してくるのはかなり難しそうだし、精霊装が完成さえすればあとは融合しやすい器があればよかったってことだったのかな。もしくはこちらの言うこと聞かせるためには精霊装つかった方が都合がいいとか。わからんけど。

あと、今回、分史ミラにマクスウェルの精霊装を取り込ませ、新たな精霊マクスウェルにしようとしたことに対し「同じ属性の精霊であろうとあなたとこの世界のマクスウェルは別の存在。それを一つにするなど、無礼にも程があります!」とテネブラエが憤慨していて、おお!かっこいい!芳忠さんの声で聞きてえ!(テネブラエ好き)と思ったんだけど、ティル・ナ・ノーグ世界は「この世界の精霊が目覚めたとき、具現化した異世界の精霊のすべてが集約され、同種の存在と融合して集合体になる」という原則があるからさあ、それについてはテネブラエどう思ってるんだろうな~とちょっと考えてしまった。
まあそれとは話が別か。意思を無視して無理やり別の存在に仕立てあげようとすること自体が、精霊や人間関係なく無礼だってことなのかな。精霊の集合体については、なんか精霊たち自身は別に気にしてないというか承認してる感じだしね。

死の世界ティル・ナ・ノーグ

3部PVでのミリーナの台詞「この世界は……すでに滅んでいたのね……」と、2部終章のウォーデン「ゲフィオンは二度目の世界を滅ぼした」からほぼ確定していたけど、今の世界(ティル・ナ・ノーグ)の前に別の世界(ニーベルング)があり、それはすでに滅んでいることが今回本編で語られました。

ヴィクトル「ここは鏡士ダーナが生み出した箱庭の世界。ダーナの心が創造の力で生み出した理想郷。そしてダーナが暮らしていた世界ニーベルングは既に滅びた。ここはニーベルングの生き残りが世界の消滅から逃れるために生み出した閉じた箱庭だ。」
イクス「それを……壊したり具現化したりしてきたのか、俺たちは……。最初の世界が消滅したことも知らないで、この世界が最初から具現化された世界とも知らないで」

うん。ここまではわかった。
けどそのあとのイクスとキールの喋ってる「虚無」の話ととくにコーキスの「……ってことは人間は何回も世界を壊してるってことか?」とミラ「そうだな。その時々、携わった人間も事情も違うがここでは同じようなことが繰り返されてきたのだろう」は、ん??そうなの!??って感じでどうもよくわかりませんでした。(キールはお前わざとわかんないように喋ってるだろと思うくらいだったけどあれ一般的な話なのかなでもわからなかった……あと今回、伏線なのかな?ってくらいコーキスがいつもより理解力あった気がする……)

まず、今の世界においての「滅び」を考える。ゲフィオンがカレスコを濫用したことにより「死の砂嵐が発生し、この世界はセールンドの周辺海域を除いて全てが消滅してしまった」という事象があるが、これについて、
・ウォーデン「お前はイクスの為なら世界すら滅ぼせる女だ」「ゲフィオンは二度目の世界を滅ぼした」
・フィリップ「僕は誰よりもこの世界の『終わり』について詳しいからね」
・イクス「【この世界】は一度滅んでる。だから最初にフィルたちが具現化で世界を造った」
と言われているとおり、厳密にはセールンド周辺が残ってるから全部消滅したわけじゃないけど、これが今の世界が迎えた「滅び」だとされている。(なお実際に滅んだわけじゃなくその寸前までいった、という事象)

次、「ゲフィオンとフィリップで世界を具現化しなおしていくが、救世軍によってアイギスが破壊され、オーデンセ島や過去から具現化した大陸もまたすべて失ってしまった」「そしてイクスたちによる異世界具現化作業が始まった」。これもまた「具現化と世界を壊す」ことと捉えられる。

で、その先にさらに「ダーナが予言した滅び」が待っていると思われます。
ウォーデンが「鏡士と鏡精を消滅させれば予言は覆される」とも言っているのでセールンドの鏡士が鏡精を具現化したことや死の砂嵐を引き起こしたことなどが世界の滅びの前兆となっているようだけど、詳細は不明です。
ただ、まあ、この世界はまだ完璧に滅んだことはないし、最終的な滅びの予言はあるけど回避は可能らしい。

で、【精霊の封印地】というのは、この世界の始まりの場所、世界が生まれた場所と言われている。言葉通り、ダーナが精霊とともにティル・ナ・ノーグをつくった、その中心であった場所なんだと思う。そこは異世界のアニマを借りていない、つまりこの世界がつくられたときから一度も消えずに存在している場所ということになります。

以上がいま出ている情報なんだけど、それがなんで「ってことは人間は何回も世界を壊してるってことか?」「そうだな。その時々、携わった人間も事情も違うがここでは同じようなことが繰り返されてきたのだろう」になるのかわからない……それはつまり、ゲフィオンたちの他に、誰かがこの世界を滅ぼしたり具現化したりしたことが過去に複数回あったってことだよね??え??そうなの??
少なくとも精霊の封印地がある場所は、ティル・ナ・ノーグが具現化されてから今まで消滅していないのに?まあキールたちが言うように、毎回セールンド周辺だけはなんらかの力が働いて消滅せずそこ以外が消えてるのかもしれないけど、そしたらそのたびにダーナに仕える司祭の末裔を自称しているビフレスト皇族も消滅してることになってしまっておかしいよなあ。彼らも、精霊の封印地と同じように、この世界がつくられてから今まで(ゲフィオンに消滅させられるまでは)存続していた一族なんじゃないの……?ゲフィオンによる「滅び」以前に世界が滅びかける出来事があったとはこれまでその伏線すら語られていないと思うし、仮に壊せたとしても、世界の具現化なんてことが出来たのはイクスの魔鏡があってこそじゃん。毎回イクスの先祖が関わってこの世界を壊したり具現化してたってこと?う~ん、ティル・ナ・ノーグの話じゃなくて、ニーベルングの鏡士たちが何回も新しい世界をつくって乗り換えてきたってことなの?「何回も世界を壊してる」ってのはまんま分史世界の説明だけどもしやごっちゃになってるんじゃないよね??わからん……う~んなぜこの結論になったのか……理解できてる人いたらこっそり教えてください……

僕らの始まりの場所

この世界に関する重要な真実をヴィクトルが知っていたのは、バルドから聞いたためらしいのですが、ミリーナは「どうして私たちにはその話をしてくれなかったのか」と訝しんでいます。
「今の世界の前に別の世界があったという真実」を知っているのはウォーデン、メルクリア、バルドあたりで、どうもビフレスト皇国の皇族と一部の関係者だけのようです。セールンド国側は「ダーナの揺り籠などおとぎ話だ」と信じていなかったし、デミトリアスはウォーデンから改めて聞いて考えを変えたみたいなので、やはり真実を知るのはビフレスト、名前にニーベルングをもつ者だけ、といったところでしょうか。
なぜバルドは教えてくれなかったのか?についてはまだよくわからない。ただ、どうやら「ミリーナがそれを知るのは酷だ」とみんなが思ってるっぽいんだよね。
ウォーデンは「黒衣の鏡士に真実を告げるかもしれないが構わないか」とデミトリアスに聞いていて、デミ帝は「できればこれ以上苦しませたくはない」と言う。
ウォーデンが二度目の世界のことをミリーナに話そうとしたとき、バルドは「ウォーデン様!今の彼女にそれを伝えるのはあまりに――」と制止する。
ちなみに「黒衣の鏡士に真実を告げるかもしれないが構わないか」と聞いた時点では二人目のミリーナの記憶が鏡精とともに【切り離された】ことをウォーデンはまだ知らないので、ゲフィオンも真実については知らなかったのだろうと思います。(セールンド側の人間なので当然そうなのだろうけど)
なぜ敵からも「ミリーナがそれを知るのは酷だろう」と思われていたのかはよくわからないのでこれから明らかになるといいな~。

さて、ここまでこの世界の真実をセールンド側の人々は王族であっても知らなかった、と書いてきたけど、一人だけなんか例外っぽいのがいるんです。
それは、フィリップ・レストンです……
彼は「世界の始まりの場所」について知っているような節がありました。2部6章でジュニアが「あの、フィルに伝えてください。『僕らの始まりの場所に行って』って。それでわかるから」と言います。これ、最初に読んだときはオーデンセの幼なじみ3人にしかわからない場所があるのかと思ってたんだけど。10章でフィリップがダーナの揺り籠の神話を思い出したときに「『僕らの始まりの場所』というのは……あの【石碑】のことか!」とひとりで思い当たる。このときあえて声に出していなかったのは、ミリーナに聞かせたくなかったからだったりしたのかも……?
僕らの始まりの場所って、言い換えれば「僕らの世界の始まりの場所」ってことになるよね。フィリップはそういう場所があることをもともと知っていたからこそ思い当たったんだと思うんだよな……「始まりの場所」っていわれても当時のイクスとミリーナなら全然ピンと来なかっただろうし。こいつ、何か知ってたな?と思ったというわけです……


あと今回「目の奥がかゆい」って言うコーキスが不穏すぎて……今までコーキスの左目が痛んでいたのは、イクスが虚無の苦痛を受けているのとリンクしていたせいだったんですが、魔鏡結晶から解放された今は関係ないはずだし、小さい状態で、かつイクスに痛みはない状況で鏡精単体で目に痛みを感じるのは一体なぜなのか……こわすぎる……
今後描かれる予定のアニメパート(2部終章の別働隊)にて、コーキスは魔眼をつかっていたようだし、そのときの後遺症みたいなのが出てるのかもですが。もしくは魔眼を使用するたびに使用者にとりかえしのつかない悪影響が出るとかかな(わくわく)(はやりのコーキス生首バグの伏線だったのかもしれんけどな!?)

ふせったーもあわせてどうぞ。こっちの方がよくわかってないことも含めていろいろ想像で書いてるから個人的にはここより面白い気がする笑

 あとジェイドとイオン様について。

ジェイドが動くのは、表向きにはイオンを救出したいから、でも本当はオリジナルイオンの可能性を警戒したため……と言っていいと思うんだけど、実は表向きの理由の方が本心だったりするのかもね、このジェイドは終盤のジェイドだもんなあ。

また、今のところアビスメンバーはエルドラント突入後の時間から具現化されているようなので、元の世界でのイオンはすでに死亡しています。死んだイオン様にまた会えたとき、それでアニスの後悔は軽くなるのかな、とか、またいろいろしんどい。

あとなんか今回「死の砂嵐をなんとかして消せばこの世界は守られるんだって単純に考えてたけど本当にそれでいいのかな。あの人達を救えないのかな」っていう話がイクスくんから出たので、まああんまり関係ないけどよかったらこれも読んでください。

最後に、レイズくん2周年おめでとうございます!!ほんとに1年中楽しませてもらいました。また次の1年も毎回感想とか書いていけたらいいなあ。なんていうかレイズさんはほんとファンが喜ぶことをちゃんとやってくれるっていうか、シナリオの原作リスペクトっぷりもそうだし、100人をあれだけのクオリティで実装しちゃうのもほんとすごいし最近だとエミルの戦闘ボイス実装してくれるのもすごいし、ダオス城のフィールドもすごすぎるし、レイズくんへの信頼度MAXなので、これからもほんとに応援しています。いいゲームに巡り会えて幸せだ~~~これだからテイルズから離れられない。
あと最近コンウェイにどはまりしてるので、ダオス攻略戦に出てきてくれたの楽しみすぎる無理……

アステルの人柄ほんと好き和む……リヒターには悪いけどこっちに連れて来てくれてありがとうなジェイド

テイルズ オブ シンフォニア-ラタトスクの騎士- 果てない想い 下 (ファミ通文庫)

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