二月の星のうえ

テイルズが好きです。ほぼネタバレに配慮していない個人的な感想です。

【TOtR】レイズ3部4章考察。忘れた記憶と夢の残滓

テイルズオブザレイズ 3部第4章『精霊の主とマクスウェルの残滓』が配信されましたので感想です。

今回Xのゲーム画面が使われる演出とかあってびっくりしました。いや~あれは反則だよね~すごい。というか急にウィンガル出てきてめちゃくちゃビビりました。レイズでウィンガルさんプレイしたい欲にまた襲われる……

ところで3部から「残滓(ざんし)」という日常生活でほぼ見ない言葉が使われだしたけどこういう急に難しい言葉が登場する感じ、アビスのルークがフェレス島を見て「忘れられた無辜の島……」と突然すごい語彙力を発揮したのをなんとなく思い出します。

エンコードとマクスウェルの残滓

イクスやミリーナは自分と相性のいい精霊の精霊装を使いこなしていましたが、一方のルビアは精霊装を使って身体に吸収してしまったマクスウェルの残滓と相性が悪かったらしく、そのせいでずっと体調が回復しませんでした。
そんなルビアに近付くとミラも具合が悪くなってしまいますが、逆にその「四散した精霊の力は心核を目指して集まってくる」性質を利用し、ミラはルビアの身体からマクスウェルの残滓を引き寄せて集め、ミトスの力を借りて次元の狭間みたいなところに封印します。

いちいちアビスのこと思い出してすいませんが、このシーン、すごく「ティアの身体に取り込まれていた障気に汚染された第七音素を、互いに引き合うという性質を利用して自分の第七音素の乖離に合わせて引き取ったイオン」のことを思い出してしまいました……物質の動きの考え方がよく似てるよね

さて、リタも言っていましたが、エンコードの影響で他の精霊は一つの存在として統合されているのに、ミラも分史ミラも、レイズのマクスウェルを取り込むと具合が悪くなるのはなぜなんですかね。

レイズ世界は天族を精霊に定義するくらいざっくりしたエンコード処理をしているから、「厳密にいえば今のミラも分史ミラも大精霊マクスウェルの役割を受け継いでいない状態なのでマクスウェルとは見做さない」とはなってないんじゃないかなと思うので、やっぱりレイズ側のマクスウェルが他とは異質な存在であるということなんでしょうか。もしくは単に「死んだ精霊の残滓は有害」なのかな。

今回、レイズ世界のマクスウェルは「ニーベルングとティル・ナ・ノーグをつなぐ虹の橋をオリジンから託された守護者」と説明されたので、そのような特殊な役割があるせいでミラとは異質なものと定義され他の精霊のように融合できない(ミラ側からすると精神を侵食されたような感じになる)のかな~~う~んわかりません。

 

あと、天族はエンコードされて精霊と定義されるのに、聖隷の定義はまだどうなのかわかっていない理由が本当にわからなくて気になってます。
スレイさんと神依できるようになるのはとりあえずZ勢だけ!(聖隷も精霊と定義しちゃうと、じゃあアイゼンもライフィセットも神依できるようにしなくちゃってなってシステム上困る)っていうことなら別にいいけどさ。
もしもの話ですが。今レイズに来てるB勢は、神依技術が完成しない世界、つまりアルトリウスが勝利して終わった世界線から来ているとしたら。その世界は1000年後のZに続かず、聖隷は天族とは別のナニカになっている。そのため、レイズ世界において天族と聖隷は別物だと認識されてしまったのでは~~?とか考えたら夢が広がりませんか
他シリーズも、具現化されたあとの元の世界の自分たちはその後ボスに負けてるかもしれないって話。ifのifというか。

虹の橋 ビフレスト

今回初めて登場した「虹の橋」について。
これの元ネタは北欧神話で神々の世界から人間の世界へかけた「虹の橋」かと思いますが、この虹の橋の名前は「ビフレスト」といいます。ちなみに神界はアースガルズとかアスガルドという名です。

レイズの虹の橋を神話になぞらえて解釈すると、「ティル・ナ・ノーグを創造した人々は、ニーベルングから虹の橋をかけてこちらの世界に渡ってきた」ということになるかな。神はティル・ナ・ノーグの創造神であるダーナ、そしてダーナの末裔たちの国が「ビフレスト」という名を持つ、と。

しかし、ニーベンルグは完全消滅していると思っていたけど、そこと繋がる橋を守護する必要があるということは、まだニーベルングは消滅しておらずそこに戻れる道もあるということなのかな? デミトリアスや帝国がマクスウェルにこだわるのも、虹の橋を利用したいと考えているからなんでしょうか。

ミリーナによれば、「虹の橋はオーデンセに伝わる伝説で、水鏡の森の奥で見られる幻影といわれている」とのこと。ただ、イクスとミリーナはその話は伝説でしかなく、本当にあるとは思ってもいない様子でした。
一方のフィリップは、3章で「水鏡の森は色々と特別な場所だったんだ。今考えればあの森で見られた不思議な現象は精霊の封印地へ通じる次元通路があったから引き起こされていたんじゃないかと思う」と言っています。
もしかするとフィリップは、イクミリたちと違って虹の橋を見たことあったんじゃない? その不思議な現象っていうのが虹の橋が見えることを指したりしているんじゃないかな? とも思いました。

時空を切り裂く力

ミトスやミュゼの「時空を切り裂く力」はエンコードの影響でうまく使えなくなっており、ミリーナは「次元に干渉できるようなものは作らせないというこの世界の法則があるのかも」と言っていました。

これけっこう興味深いなあと思っていて。
異世界からの力は制限されるけれど、仮想鏡界と現実を結ぶゲートとか、水鏡の森にある精霊の封印地へ通じる次元通路とか、メルクリアらが使う転送魔法陣とか、鏡士にだけは次元をどうこうする力が許されている、という感じがします。

3章でデミトリアスがこんなことを言っています。
「具現化によって生まれた世界だからこそ、鏡士の力があらゆるものを【想像】し世界と【融合】させることで【創造】できた。この世界において鏡士は神にも等しい力を持っている」
次元に干渉できるのは大精霊レベルの権能だと思うので、それは神の力に近いといってもいい。だから異世界の人間にはその力を制限するけど、この世界で神のごとく力を発揮できる鏡士は次元に干渉する力にも制限を受けない、というよりもむしろ干渉できる力をそもそも与えられているかのような印象。

鏡精のリンク機能

3部に入ってから「目の奥がかゆい」とか言っていたコーキスですが、今回ついに明確な痛みを訴えます。
2部でも彼は時折左目に痛みを感じていましたが、それはイクスの力が暴走しているためにマスター側で本来独立しているはずの感覚が鏡精にリンクしてしまい、イクスが感じる痛みが共有されてしまうという事象のためでした。イクス側の痛みとは、イクスが魔鏡結晶の中にいた際に、痛覚が過敏になるという虚無と繋がっていたために感じたものです。
つまり魔鏡結晶から開放された今はもうイクスは痛みを感じないし、当然コーキスにリンクする痛みもない。
では今回、コーキスが痛みを感じたのはなぜなのでしょうか。

これまで、鏡精が痛みを感じたり負担を感じる原因には「魔眼の使用」と「鏡士とのリンク機能(で鏡士側の痛みが伝わってしまう)」がありました。
なので、今のところはそのどちらかが原因であると考えて、理由を挙げてみます。今わかっている知識だけを使って考えてるのでいろいろ無理があるけど参考までに。

①2部終盤の帝国との戦いの中でコーキスが魔眼を使用したため(今後そのエピソードがアニメ化されるはず)、その時の反動が今になって表れた
マクスウェルの残滓のゾゾゾっとする感じや光魔や鏡映点を感知してぶるぶるするなど、鏡精はとくに幼体のときに感覚が鋭くなります。そのため眼帯姿のときには感じていなかった痛みや毒が、表に出てきたとか。

②「グラスティン」が、コーキスにリンクしている
コーキスが強い痛みを感じたのは、「グラスティン」が登場した後でした。
さて、グラスティンという名前は他のシリーズ作品にはなく、レイズでも初出なので、新規キャラクターと思われます。ジュードを「黒髪の坊や」と呼んでコレクション(?)に加えようとする言動は独特だけど、ちょっと既存キャラでは思い浮かばない。
もしかしたら、ナーザが最後にリビングドール化した12人のうちの一人で、既存キャラの体だけ借りているのかもしれないですが。

で、そのグラスティンは魔鏡通信らしきもの(姿が見えないけど声だけ聞こえるという状態)で話しかけてきたことから、ガロウズのような魔鏡技師のキャラクターという可能性もありますが、「姿の見えない状態でしか話しかけられなかった」のだとしたら??
魔鏡結晶の中に捕らわれていたイクスの声が魔鏡通信に混線したように、魔鏡結晶の中にいる人間でも条件が揃えば声を拾えるらしいことがわかっています。それがもし死の砂嵐として漂っている特定の人の声も拾えたとするなら、グラスティンは魔鏡結晶の中=虚無から話しかけてきたことになり、そこでの痛みがなんらかの経路(魔鏡結晶の中にいたイクスの残滓みたいなやつを通して)でコーキスにリンクしてしまったとか、どうでしょう……
まあ今はバルドたちが人体万華鏡の穴を塞いだから死の砂嵐にアクセスできなくてリビングドールもつくれない状態なのでかなり無理があるけどな!!

もしくは、単純にグラスティンが「イクス」であるという線です。
イクスの一人目の遺体はウォーデンがリビングドールとして使っていましたが、2部終章で、キメラ結合していたウォーデンのアニムス粒子がその体から分離して死の砂嵐に還ったあと、イクスの遺体がどうなったのかよくわかっていません。消えたとも、誰かが持ち帰ったとも言われていません。

さすがに放置されてはいないだろうから残っているとしたらメルクリア側が持ち帰ったんじゃないかなと思う。それで再利用して(リビングドールとは違う手法で)グラスティンに仕立てたのかもしれないし、あるいはどこかにあるはずの二人目のイクスの遺体を再利用してるのかもしれない。

まあどうやってそうなるのかはよくわからないけど、今現在の知識を使うと、グラスティンが「イクス」の遺体なりなんなりを使っており、かつ虚無のような痛覚過敏になっていたりすると、コーキスにそれがリンクしてしまったりするんじゃない??ってことです。うんまあちょっと上手く繋がらなかったけど。

あと、グラスティンに関しては、コレクション……というとなんか死体とかコレクションしてそうだな~→もしかして一人目のイクスの遺体保管してたのコイツだったりする? とか、ジュードのこと気に入ってるの分史世界のアスカっぽいけどアスカはイクスと精霊装してるしなあ……? とかいろいろ考えたけどまだ全然よくわからないですね。

ところで、確かファントムの仮想鏡界内には、ルキウス、リーガル、ヨーランドが眠らされているはずなので、出来たら回収してあげて~

さ~~~~て次のカジノイベントが本当に楽しみです。でもシンクとマーク出るまで回さなきゃと思うと今から胃が痛い……本当に欲しいキャラ出せなかったこと多いから……ガイとかマギルゥとか……何百連しても出ない恐怖……怖い……

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