二月の星のうえ

テイルズが好きです。ほぼネタバレに配慮していない個人的な感想です。

【TOtR】レイズ3部10章考察。1000日前からの伏線。罪は水底に積もる ―フィルの場合

テイルズオブザレイズ 3部第10章『目覚め』が配信されましたので感想です。
だいぶ待たされた「今のイクスはどこまで一人目と同じなのか?」の答え合わせの回でしたがシナリオ読んだみなさんお元気でしょうか。

シナリオはしんどかったけど、1000日記念おめでとうございました。
私はジェイドが実装されたいちばん最初のイベントのときにレイズをダウンロードしたんですが、まさかここまではまり毎月感想文を書くことになるとは思いませんでした。とくに毎回各シリーズに真剣すぎるほど向き合い踏み込むシナリオが大好きで、読み解くのに苦労もしているのですが、今では配信のたびに一喜一憂して本当に楽しい時間を過ごさせてもらっています。こんなに感謝してばかりのスマホゲー他にない……。これからも末永く遊ばせてください。

さて、1000日記念に寄せて、レイズのシナリオ原案・監修・執筆をされている実弥島先生がこんなツイートをされていました。

1部(2017年)に仕込んだ伏線の回収がようやくできているみたいですが、10章に関わる伏線もかなり前というかもうキャラ造形の時点から張られていたという巧妙ぶりなので紹介したいと思います。(まあ既に何回か書いてるんだけど)

2017年から仕込まれていた伏線について

10章にて、イクスやミリーナの記憶(とくにオーバーレイ暴走の日について)と性格までもが意図的に改ざんされていることが明かされましたが、主人公は心配性で臆病な青年、ヒロインは主人公大大大好きなお姉さんっていう、キャラの記号がそもそも伏線でした。そういうわけで、現在に繋がる最古の伏線は1000日以上前から仕込まれていたわけです。すごいね。

我々はイクスとミリーナにこのゲームで初めて出会ったので、わかりやすく簡略化された彼らの言動を見て「なんか悩みすぎ/イクス好きすぎるけどそういうキャラなんだな~」と安心して彼らを知っていきましたが、付き合いが長くなるにつれ、だんだんその行き過ぎた言動に違和感覚えるようになっていったよね。なんでこの子こんなにイクス好きなんだろう……みたいな。
そしてイクス当人もその違和感に気付きはじめ、自分が具現化されたときの手法や経緯を聞いて「もしかして」ってプレイヤーとともに思い当たってしまうの、キャラとこちら側が物凄いシンクロしてるし本当にうまいやり方だな~って感じました。さらにその嫌な予感の気付きから実際に次のシナリオまで時間があく配信形式もうまく活用して我々もイクスも回答を先延ばしにされ、5月くらいからずっと首絞められてるみたいな状況もすごかった。レイズシナリオ班鬼なの?

で、今回ずっと詳細不明だった「ピクニックの日/イクスがオーバーレイ暴走を起こした日/フィルがイクスを殺そうとした日に何が起きたか」が語られましたが、この日のことは初期から何度も複数の視点で回想されていました。
回想シーンをよくよく読むと、その時点でいろいろと不整合に気付くことができます。私は2018年夏にシナリオ読み返してて「ん?なんか一致してなくておかしくね?」と思ったけど音沙汰なさすぎてミスだったのかなと思ったくらいなんですが、ちゃんと伏線だった。。(当時のツイート

■正しい過去
フィルがミリーナに一緒に水鏡の森に行こうと誘う。
出かけようとするとイクスに会い、ミリーナがイクスも一緒に行かないかと誘う。イクスは港で仕事があるため今から行くことは出来ない。森には物騒な魔物が出るからと心配し、仕事が終わってから三人で一緒に行かないかと提案する。
しかしフィルとミリーナは心配しすぎだと言って二人だけで先に行くことにする。
フィルとミリーナは水鏡の森で魔物に遭遇する。急いで逃げるが追いつかれそうになったとき、イクスが助けに来て、秘伝魔鏡術・オーバーレイを使用する。しかし、魔物の集団は倒せたものの、イクスは力を制御しきれずオーバーレイ暴走を引き起こす。
暴走を止めるために、フィルは自身の力を弱めるための守護魔鏡を使おうと提案する。ミリーナは守護魔鏡を使用してイクスの暴走を止めるが、同時にバックファイアを受ける。
イクス、ミリーナとも生きていたが、気を失った。誰も見ていない状況になったとき、フィルは「イクスになりたい」という欲のまま鏡の破片でイクスを刺した。
@3部10章(2019年11月)

■イクスの記憶(※行き先が水鏡の森→月見の丘に改ざんされた記憶)
イクス「ミリーナ、フィル、どこに行くんだ?」
ミリーナ「月見の丘までピクニックにいくの。イクスも一緒に行かない?」
イクス「いや、俺は港に行かないと…。でも月見の丘まで行くには森を通らないといけないぞ。このところ物騒な魔物が出てるみたいだし…」
ミリーナ「フィルも一緒だから大丈夫。イクスもお仕事終わったら合流して!ね?」
イクス「だったら俺の仕事が終わるまで待っててくれないか。二人だけじゃ心配だから一緒に行くよ」
ミリーナ「…そう?」
フィル「大丈夫だよ。イクスは心配性だね。僕もミリーナも鏡士なんだよ?先に行って準備してるよ」
ミリーナ「…そうよね。うん、大丈夫!私お姉さんなんだしちゃんとフィルのこと守れるわ」
@ティル・ナ・ノーグSUMMER~奇跡の救世主とポチ太郎~(2017年7月)

このイクスの記憶は、イベントで登場する「明鏡四水」という鏡に映し出されたものです。ちなみに明鏡四水は、手にした人間の不安や悩みに反応し、人の心の傷を抉るような記憶を映すもの。めちゃくちゃ重要なこの日の回想の詳細の初出がイベントシナリオっていうのもまたレイズらしいわ~

■ミリーナの記憶
フィリップ「ミリーナ。お願いがあるんだけど、いい?」
ミリーナ「もちろんいいわよ。何、フィルのお願いって」
フィリップ「えっと…。今から一緒に水鏡の森に行って欲しいんだ」
ミリーナ「水鏡の森?素敵ね。だったらお弁当を持って行きましょうよ!簡単なもので良ければ、すぐに作るわ」
フィリップ「うん!ありがとうミリーナ」
ミリーナ「そうだ。せっかくだからイクスも誘いましょう!三人でピクニックなんて、久々だもの!」
フィリップ「え!?あ…う、うん。イクス、きっと港だよね。後で誘いに行こうよ」
ミリーナ「ええ、それじゃあ急いでお弁当を作っちゃうわね」
@1部13章(2017年11月)

ミリーナの記憶はここまでは改ざんなしですが、恐らくこの後の出来事が以下と同じものに挿げ替えられていると思います。

■ファントムの記憶(※イクスの暴走の原因が改ざんされた記憶)
イクス「え、今から三人でピクニック!?俺、ついさっき漁から帰ってきたところだよ」
(中略)
イクス「なんで祖父ちゃん、鏡士の仕事を嫌うんだろう…」
ミリーナ「イクスなら素養があるからすぐ鏡士の力を使えると思うってフィルも言ってたわ」
イクス「…ちょっと試してみようかな?
(中略)
フィリップ「――二人ともお待たせ……――ミリーナ!?イクス!?どうしたの!?」
ミリーナ「イクスの力が暴走して…止められないの!私が、私が余計なことを言ったから――」
フィリップ「大丈夫、ミリーナ。僕の守護魔鏡を使えば止められる!」
ミリーナ「えっ!?」
フィリップ「僕の鏡士としての力を弱める封印なんだ。これを使えばきっと――」
ミリーナ「駄目よ、フィルは体が弱いからわざと力を弱めているんでしょう?」
フィリップ「でもこのままじゃイクスが死んじゃうよ!」
ミリーナ「――わかった。でも、私にやらせて。バックファイアを受けるのは私だけでいいから!」
@1部終章(2017年12月)

イクスとファントムの記憶はフィリップが、ミリーナの記憶はゲフィオンがそれぞれ手を加えたためか、ミリーナの記憶では月見の丘じゃなくて真の記憶どおり水鏡の森に行くことになっていたりいろいろ不整合はあるんですが、【水鏡の森でフィルとミリーナが魔物に襲われ、イクスが助けに来て、二人を守るために魔鏡術を使い、暴走させてしまう】記憶は消され、代わりに【イクスが祖父から止められていた魔鏡術を使い暴走させ、ミリーナにもダメージを負わせる】記憶に替えられていることは共通しています。
表向きには、自分の失敗がトラウマになった臆病な性格のイクスを造り出し、危険なことに近寄らせないようにするため。
真の目的は、フィルがイクスを刺し殺そうとした罪そのものを消し去ってしまうため。
……この辺については言いたいことがありすぎるのでめちゃめちゃ後述します。

なお、イクスがフィルに「ファントムとジュニアも記憶と感情を操作しているのか」と訊いたとき、フィルは「記憶は改ざんしている。ファントムの場合は初期型ということもあって、感情部分は上手く制御できなかったけれど、ジュニアは――」と答えて終わっていました。
つまり、ジュニアについても他の人と同じように「フィルがイクスを殺そうとした記憶」は忘れているよう改ざんした、そして感情部分の制御も上手く出来ている、という答えになるかと思います。

しかし、ジュニアが回想した記憶はかなり微妙です。

■ジュニアの記憶(改ざん箇所不明)
ジュニア(ピクニック……か……。ミリーナと水鏡の森を通って月見の丘へ行く途中で……僕は……)
(……しっかりしなきゃ。昔のことより、今のことだ)
@時の紡ぎ手と虚ろなる導き手(2019年8月)

確かにジュニアの記憶は行き先を月見の丘に差し替えられてるんだけど、その日に何か自分がやらかしたっぽい感じで回想してるのが謎。うまく改ざんできてなかったのか思い出してしまったのかなんなんだ……
ちなみに、ジュニアの感情制御については上手く出来すぎてしまったためかかなり聞き分けのいい子になっていると思っています。たとえば、このイベントでグリューネに抱きしめられたときに「なんだか……ミリーナみたいに凄くいい匂いがした……僕のミリーナの記憶は、僕のものじゃなくて最初のフィルの記憶だけど」と言っているんですが、自分の記憶と一人目の記憶とをだいぶ穏やかに区別していて、割り切って考えられているようです。
イクスとミリーナのことは大事に想うけれど、それは一人目の記憶から来る感情という面が強いと認識しているのかな……個人的には、だからこそメルクリアという新しい友達を得て大事に想い、彼女を支えたいと思うようになったのかなと思います。自分と一人目とをちゃんと感情をコントロールして区別できていたから。フィルと同じままだったらメルクリアの入る余地はなかっただろうし。

さて、初期に張った回収できるかもわからないだいぶ先の伏線を今ようやく回収しているってことは、当初の構想がほぼ終わりに近付いている?ということになるのかな、と思います。というか3部作って言ってたけどね。
まあその後もたくさん謎設定とか意味深なシーンが登場しているので、まだまだ話は続けられそうですが、とくにイクスとミリーナの出生に関するどんでん返しは3部でだいたい出尽くすのかなと感じました。次はこの世界の成り立ちと鏡精ってなんなんだみたいな話が出てきそうでこちらもとても楽しみ。

ミリーナの完全な記憶について

昔考えてたことがだいたい合ってたかな。

・最初からミリーナ→イクスの愛情度MAXだし、ミリーナがあそこまでイクスを好きな理由の説明があまりなくて謎」みたいな感想をたまに見かけるけど、もともとミリーナは今ほどの感情ではなく、イクス→ミリーナの矢印の方がデカかったとしたら 
・レイズ最新章感想/イクスとミリーナはどこまで【○○○】と同じなのか 

二人目のミリーナについてもイクスと同様に具現化時に記憶と感情を操作されていると明言されましたが、彼女にはさらに【鏡精の切り離し】による【記憶の切り離し】も行われています。
それによって彼女の記憶はかなり継ぎ接ぎになっているかと思うんですが、これからどう整理されるんだろう。
記憶をなくすことが目的で切り離す必要があったか、切り離す必要があったから記憶がなくなったのかどうかもまだよくわからないです。
あとオバレ暴走事件のときにミリーナが受けた「バックファイア」なるものが、その時の単純なダメージで終わるものなのか、記憶とか体に影響するものなのかも不明なんで、これも後で何かあるんじゃないかとずっと思っています。。

それとミリーナにもこれから「イクスに向けるあなたのその大きな愛情は、そう愛するよう意図的に植え付けられたものだった」と告げなければなりません。そのときの彼女の反応は、たぶん、少し驚いたり呆然としたりするだろうけど、ひょっとしたら「ありがとう」くらい言えてしまいそうな気がします。勝手に都合のいいように変えられてしまったものではあるしその行為に対してはきちんと批判して欲しいけれど、イクスのことが大好きで彼女の世界は輝いていることには変わりないしこれからも変わらないんだからなあ。私は大丈夫ってなりそう。ただ、イクスのこともあるので簡単にフィルを許すとは思いません。

イクスが指摘したフィルの問題点

なんか書いてたらめちゃくちゃ長くなってしまった。
レイズのオリキャラのなかでフィルが一番好きだけど今回に関しては擁護のしようがなくむちゃくちゃに言ってるので注意。

今回、「軽蔑したかい?」ときかれたイクスが「ああ。でもそれは一人目を殺そうとしたからじゃないくだらないことのために、記憶と感情すら俺やミリーナたちから奪って平然としているその面の皮の厚さをだ」というファンタジーから逸脱したような物凄いイクスの罵倒にびっくりしたという意見をけっこう見かけたんですが、個人的にはあれくらいが正当というかむしろ完璧にフィルの問題点を指摘していてさすがだと思いました。それについての分析を自分の感情整理する為にもここに書かせてください。

まずこの件でフィルが被害を与えたのってイクスとミリーナ、ファントム、ジュニアに対してだけだし、内容は一人目イクスに対する殺害未遂と、二人目以降の彼らの記憶と感情を少し書き換えただけで実際に誰か殺したわけでもない(むしろ命を与えて生み出してすらいる)。ゲフィオンの大量殺人とかの方が罪としては遥かに重いと思う。
だけど、フィルはなんかさー、イクスのいうとおりケロッとしすぎなんだよな。一人目を刺すに至った動機には一定の理解はできます。ミリーナへの小さな恋心とイクスへの憧れと嫉妬が幼い彼の小さな世界の中でもつれて、衝動的な殺意となったことはわかるよ、それで誰も見てないから刺しちゃったのもわかるよ、少しも責めず何も言わなかったイクスから逃げるように島を出ていった劣等感もわかるよ理解できる。
でも、具現化体の記憶と感情を操作した動機に関してはどの角度から見ても擁護のしようがない。
自分の罪を消せると思ったから、って、何???いい歳して10000パーセント自分のことしか考えていないうえに、悪いことをしていると理解していない。回答を先延ばしにしたのも、ただ自分が情けなくて言いたくなくて黙ってただけで、謝罪をしたいという誠意も全然感じられなかった。今回、事実を話しただけでまともに謝まってすらいないよね。やっと言えて重荷が降りて、なんかイクミリのために出来ることをやって死のうとしてるけど、そんなことイクスは求めてないしそれだって自己中心的で自己満足に過ぎない
しかも記憶操作をするうえで、お前が憧れたはずのイクスの気高い魂まで嘘で貶めて穢したことは本当にだめ。そもそもイクスはフィルの過ちを誰にも言わないでお前のことを守ってくれてたのに、自己保身、自己満足のためだけに記憶操作に手を出したの、一人目イクスの善意に対してもひどい裏切りでびっくりするよ
自分の罪を消せるかもしれないから、なんて、そんなくだらないことのために都合よくいじられて生まれたのが君だって言われたら、そりゃイクスも意味がわからなくて笑うしかないし自分のやったことなんも理解してねえなこいつって呆れるわ。誰もそこまでは言ってないけど、自分より劣ったイクスを造り出して優越感に浸りたいという欲も心の底にあったんじゃないのかと思わせるレベルで侮辱してるもん。それでよくリアライザーだなんて言えてたよなあ……
他人の心を自分の都合のいいように勝手に変える権限なんて誰にもあるわけがないのに、それをやった。しかもこれ以上ないくだらない動機で。そしてそれが悪いことだと本当に理解していない。
その証拠に、カジノイベントでゼロスたちに懺悔したとき「僕は罪を犯した。イクスを殺そうとしたんだ」しか話してないんだよね。自分のために都合よく記憶を操作してイクスたちを造り出したことの方が、生み出された人にとっては大罪なのに。まっさきに懺悔するのそっちじゃないの??(シナリオの構成上隠しておく必要があったとかそういう都合は知りません)
イクスが「俺と一人目はどこまで同じなんだ……俺は何者だ?」って気付いて問わなければ、記憶操作してたことは黙ってるつもりだったって言われても全然驚かないわ……

だからイクスの罵倒ほんと~~~にこれ以上ないくらい冷静で論理的でわかりやすくて本当によかった。そうだよねそれがフィルの問題点なんだって理解できた。頭いい人が頭いいキャラの言葉書くとこうなるんだろうなって思いました。一人目を刺したことなんて大した問題じゃねえんだよそのあとだよそのあと。これでフィルがちゃんと理解してくれればいいんですけど……

ところでフィルが自分の魔鏡を手放しビクエの墓に置いてきた=自決しようとしていたのは、1部終盤での話なので、その時期の意味ある死としては、「ゲフィオンの代わりに自分が人体万華鏡になる」とか、自分が生きている限りファントムも死なないことになっていたのでファントムを止めるために自分も死のうとしていた(まあ守護魔鏡つかって二人のリンクを断ち切れば済むから、それが失敗しなきゃ別に不要)があるかと思います。臆病に造ったから何も出来ないはずだと思っていたイクスが、ゲフィオンとともに死の砂嵐を封じる役を買って出るなんて、この時のフィルには想像もつかなかっただろうなと思う
でももし1部でそうやってフィルが死んでいたら、世界を守ったヒーローとしてイクス含むみんなから感謝されて華々しく死ねてしまえてたので、死に損なってくれてよかった。フィルがイクスとミリーナのために出来ること(と自分が思い込んでいること)をやり終えて満足して死んでいったりしたら本当に許さない
少なくとも自分がイクスたちに何をしたかをちゃんと理解してから死んで欲しい。ただ、これだけのことをしておいてすぐに死ねると思うなってもうずっと呪ってる(訳:はやく実装して)。

ゲフィオンはさ~自分は罪人だからこれがお似合いよって言っていま世界を守る柱になってずっと苦痛に耐えているのに、罪を理解しないまま僕にできることはやりきった…あとは任せたよイクス…みたいな感じで死なれたらやっぱなんもわかってねえじゃん!ってほんとにガチギレする
あ~長々とぐちぐち書いてしまったんですが、キャラに感情移入して本気で怒ってしまういいシナリオだったなと思いました。あとイクスがまともでまた大好きになった。

ところで、レイズは罪を自覚することについてのキャラたちのバランス感覚がちゃんとしててほんとに信頼できるんですけど。
たとえば、2部終章でシドニーとバルドが死の砂嵐を封じるために魔鏡結晶に戻ったとき、ミリーナが声に出さずに「二人を殺して、世界を奪ったのは……私なのに」と一言だけぽつりと思ったやつとか。
イオン様を殺してしまった時間を経てこの世界にやって来たアニスが「私がしてきたことを忘れないように戒める風景が何もない」「自分のしてきたことは消えないのにここにはその痕跡が何もなくて。楽になれるはずなのに逆に苦しい」「私は……酷いことをした。それはずっと消えない。それでいいんだよ。この気持ちと責任は、私が背負わなきゃいけないんだ」って言うやつとか、本当に大好きなんですよ。
それと比べたときにまたフィルの大馬鹿ぶりが際立つんだよね。シナリオ班ほんと腕がいいよね

上記よりは多少フィルに優しい感想はこちらをどうぞ。マークとイクス、ファントムについても書いてます。

ヨーランド、鏡精の子孫とは?

前回の記事で「ヨーランドはダーナの鏡精なのではないか」と書きましたがだいたい合ってたということになるんでしょうか。
太陽神ダーナとは元は人間で、ティル・ナ・ノーグをつくった鏡士です。なので「ここ(ダーナの心核の中)は私のご先祖様が生まれた場所」というヨーランドのセリフから、鏡士の心を映して具現化するという鏡精の生まれ方はいまのコ―キスたちと同じみたい。
そして「私のご先祖様はね、太陽神ダーナの鏡精だったのよ。私は鏡精の子孫ってこと」ですが。これだけだとよくわからず、鏡精の子も鏡精なのか?つまりヨウ・ビクエは鏡精なのか?鏡士一族の始祖である彼女の子孫にあたる現在の鏡士たちも鏡精なのか?鏡精は人間と同じように子をなせるのか?鏡精と人間では子をなせるのか?ビフレストの鏡士の原型も鏡精にあたるのか?などなど疑問はあります。
ただまあ呼び方が鏡精なだけで、「ダーナの鏡精」は今の鏡精とまったく同じものではなく、「魔鏡の力を使える人間」と考えた方がいい気がします。雑にいうと魔法族(鏡精)とマグル(人間)みたいな。だからダーナの鏡精も、人間と同じように普通に子どもを生めるし成長して寿命がきたら死ぬんじゃないかな……?
で、「ダーナの鏡精の子孫が、今の鏡士」と単純に考えていいならば、イクスたちも元を辿れば鏡精と呼ばれるものだった、ということになります。鏡士の才は血統に依存するとされているため、人間とはほとんど交わることはなく鏡精の血を守ってきたんじゃないかな?とも思う。

ではそうなると今「鏡精」と喚ばれているモノは一体なんなんだろう。
コ―キスやカーリャ、マークの寿命や体の成長がどうなっているのかはよくわかっていません。ただ、鏡士からのアニマ供給がある限り存在を保てる、鏡士の能力に比例して体の大きさが変わる、ということがわかっているだけです。
そしてイクスたちが本来鏡精と呼ばれるモノだったのだとすれば、コ―キスたちは鏡精の鏡精ということになり、なんだかよくわからない。だからナーザに「まがい物」とか言われてるのかなとか思うけどよくわからない。
あと、バレンタインのイベントでジェイドが「鏡精は姿が大人になると存在そのものが変質するのかもしれないと思いまして」って言ってたのが前からずっとひっかかってます。じゃあその変質した存在は何になるの?鏡精なの?人間なの……?

鏡精についてのこれまでの情報はこちらにまとめてます。

いかれた望み

10章に繋がるダオス攻略戦の際、マークが「こんなこといかれてるって思うからだよ。それでもうちの親分は、ゲフィオンのためにこの世界を救いたいんだ。だったらいかれてようが望みを叶えてやるしかねぇだろ」と言っています。急にいかれてるとか言って愚痴り始めたのでマークとフィルの関係に何かあったのかな?と思ってたんですが(当時のツイート

もう疲れちゃったから何を指していかれてるってマークが言ってたのかわざわざ書く気にならないけど、あ~今回の話聞いたあとだったんだねって思った。

 

ダオス攻略戦に追いつくシナリオ楽しみです。(コンウェイ推しなので)
あと新キャラの紫髪の女の子??ゲフィオンのカーリャなのか??も1000日記念の間に??お目見えできそうな感じもあるし。これからもレイズの展開を楽しみにしています。

お前のことはぜんぜんわからんけどな……

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