二月の星のうえ

テイルズが好きです。ほぼネタバレに配慮していない個人的な感想です。

【TOtR】レイズ4部9章考察。ある魔女の半生。過去の年表と時系列まとめ

テイルズオブザレイズ 4部第9章『喧騒に蠢く影』が配信されましたので感想です。
忙しくてなかなかまとまった時間がとれず、久しぶりの更新になってしまいました。
今回とうとうゲフィオンの記憶が語られたので、これまでに出ている過去についての情報と併せてまとめておきたいと思います。

※作中で2年以上時間が経過しているうえ誕生日や主な出来事の日付が不明なので年齢等に多少ズレがあると思いますがそこらへんは雰囲気で読んでいただけるとありがたいです
※ゲフィオンとフィリップの年の差が作中で2つだったり3つだったりすることがあるので細かいことは気にしたらダメ(ここではフィリップが3つ年下ということにしています)


■3199年
ミリーナ誕生

■3200年
イクス誕生

■3202年
バルド誕生(ウォーデンと乳兄弟なので1年以内の年の差だと思われる。公式プロフィールの25歳は享年と推測)
フィリップ誕生

■3203年
デミトリアス誕生
ウォーデン誕生

 

イクスの両親はイクスを産んで1年ほどで王立研究所のあるセールンドへ戻る
イクスが5歳のとき、両親が魔鏡研究で命を落とす
ミリーナの母はミリーナを産んですぐに亡くなる。父も病気で亡くなっており、両親不在のイクスとミリーナはお互い親近感を覚えていた

水鏡の森でフィリップがダーナの声を聞く(当時はそれがダーナの声だとわかっていなかった)
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フィリップは病気の治療のためセールンドに引っ越す。一年に一回程度は里帰りしていた(←3rdイクス談。引っ越し後二年目からはもう里帰りしていないので、イクスの記憶が改竄されているのかも)

幼少期のデミトリアスは秘密裏にセールンド諸島の小さな村へ1年近く滞在し、鏡精を殺して得たエネルギーを体に注ぐ延命治療を受けていた


■フィリップ引っ越しから一年と少し過ぎた頃
オーデンセに里帰り中のフィリップがミリーナを水鏡の森にピクニックに行こうと誘う
イクスは魔物に襲われるミリーナとフィリップを助けるため秘伝魔鏡術を使うが、オーバーレイ暴走を起こす
f:id:uonoushiro:20210630233203p:plainミリーナがフィリップの守護魔鏡を使って暴走を止めるが、ミリーナも傷を負う
フィリップは「僕はイクスになりたかった」という想いから、守護魔鏡の破片でイクスを刺してしまう
イクスはフィリップが自分を刺したことについて誰にも何も言わなかった
フィリップは割れた守護魔鏡の破片をお守りとしてミリーナに渡す(イクスを刺した凶器と同じものを好きな女に渡すな笑)
この時受けたバックファイアでミリーナは心の一部を破壊されたため、鏡士の訓練を中止して心の治療に専念することになる
フィリップはこれ以降オーデンセへの里帰りをやめ、イクスから送られてくる手紙を読むこともなく音信不通になる
f:id:uonoushiro:20210630234236p:plain心に穴の空いたミリーナをイクスが何度も見舞っているうち、二人は付き合うようになった


※二人目のイクスとミリーナ、ジュニアはこの時期から具現化されている
心を修復したミリーナは鏡士の訓練を再開し、鏡精カーリャを具現化させる
傷が癒えたイクスは長期の漁に出ることになり、その出発の日にミリーナにプロポーズ。祖父から止められていたがミリーナを守るために鏡士を目指すと決める
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オーデンセの慣習に倣い、木の幹に二人の名前と日付を彫る(3部でメルクリアが1stイクスの遺体に残った記憶からオーデンセを具現化した際、この木も具現化されている)

※「ジュニアくらいの歳の頃から一緒にいる」「マークよりもカーリャの方が少しだけ生まれたのが早かった」と語られているので、マークもこの時期に具現化されたと思われる


■3220年頃
イクスは三年ほどかけて祖父を説得し鏡士になる許可を得て、イクスの両親の遺言を見せてもらう(ちょうど「20歳の誕生日おめでとう」と言っているので、もともと20歳になったときに見せる予定だったのかもしれない?)


■3222年(1部の15年前)
ビフレストの工作員フリーセルからウォーデン(19歳)へ「セールンド王が盟約を破りバロールの力を復活させようとしている」旨の報告がされる
イクスは鏡士になり、ミリーナとの結婚の準備に入る
ビフレスト皇国がセールンド王国に宣戦布告。オーデンセ島を襲撃し、一人目のイクスが死亡(22歳)。離魂術により遺体はビフレストが保存
セールンドに逃げたミリーナ(23歳)をフィリップ(20歳)が出迎える。ミリーナはビフレストへの復讐を誓い、フィリップもそれに協力すると言う
f:id:uonoushiro:20210630233803p:plain(恐らくこの時のミリーナの顔にはすでに大きな傷(ビフレスト兵から逃げる最中にできたもの)ができている)

ミリーナはオーデンセの生き残りとして王室に保護され、王立魔鏡科学研究所に入ることになる。それを聞いたフィリップも、王立大学を中退して研究所に入る
この頃フィリップ(20歳)とデミトリアス(19歳)、フリーセル、グラスティンはすでに学友だった
f:id:uonoushiro:20210630233847p:plainミリーナはこの立ち絵で23歳もいけなくはないけどフィルはショタすぎるからさすがに20歳の立ち絵用意して欲しいね!!!デミトリアスとフィルが同輩という情報がこの画面からはまったく伝わってこない笑


■3222~3227年頃
ビフレストとの戦局が悪化してくる
イクスの仇を討つためにミリーナは研究に明け暮れ、カーリャが成体になる
デミトリアスは研究中の事故に巻き込まれアニマ汚染で動けなくなる。ミリーナ、フィリップもアニマに汚染されはじめる


■3225年
メルクリア誕生。このときウォーデンは22歳


■3227年(10年前)
この頃魔鏡兵器カレイドスコープが完成。劣勢だったセールンド王国が盛り返す
ビフレストの工作員(フリーセルの一派)が「カレイドスコープの開発者は魔女」という噂を流す
ミリーナ(27歳)がガロウズ(20歳)と出会う。シドニー(17歳)、バルド(25歳)がカレイドスコープにより死亡
この時死の砂嵐の予兆を観測したため、ミリーナとフィリップはカレイドスコープの即時停止を訴えたが国王に聞き入れてもらえなかった
カレイドスコープによりウォーデン(24歳)が死亡し、ビフレスト皇国が降伏
終戦協定が結ばれ、皇妃エルダと皇女メルクリア(2歳)が人質としてセールンドにやってきた直後に、死の砂嵐が発生
ミリーナとフィリップはこれを予測しており準備してした防御装置アイギスを展開するが、死の砂嵐のスピードが速く、セールンド諸島の周辺を除いて世界が消滅
錯乱した皇妃エルダはメルクリアとともに自害しようとする。メルクリアのみ救出され、デミトリアスの義理の娘として育てられることになった
ミリーナはゲフィオンと名乗り、フィリップとともに過去の世界の具現化を開始
フィリップは自らを実験台にしてファントムを具現化
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■3235~3237年頃
ゲフィオンとフィリップは8年かけて世界にすべての大陸と人々の具現化を完了させる


■3237年(1部開始)
ゲフィオンとフィリップは20年前の世界から、記憶や感情に手を加えたうえで二人目のイクス、ミリーナを具現化
救世軍がアイギスを破壊し、オーデンセ島および過去から具現化した大陸は死の砂嵐に飲まれ再び消滅
オーデンセにアイギスの破片が降り注ぎ、イクスとミリーナは海へ逃げるも二人目イクスがここで死亡
救世軍の船からマークがイクス(すでに死亡)とミリーナをみつける
ゲフィオンは三人目のイクスを具現化し、二人目のイクスの遺体とすり替える
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以降は本編のとおり。

 

 

 ↑3部の頃につくった年表もよかったらご参考ください。今回説明された内容とだいたい合っているかと思います。

ただ、いろいろと説明された後でもまだ謎なことはあります。
たとえば1stイクスの遺体は誰がどうやってビフレストから運び出したのか?ということ。終戦後すぐにゲフィオンがイクスの遺体の在り処を突き止めてセールンドに運んだのかもしれませんが、とくにそういった描写はありませんし、その後セールンドでどのように保存されていたのかもよくわかっていません。バロールの力を受け継ぐ大事な体を、初期のリビングドール実験に使っていることもわりと謎です。

また、3部1章でフィリップが「僕とゲフィオンは、世界の消滅を食い止めるためこの世界を護る防御壁であるアイギスを造った。でもその段階で、既にこの世界はセールンドの周辺海域を除いて全てが消滅してしまった」と言っていましたが、この説明では、死の砂嵐が発生して世界が消滅し始めてからフィルとゲフィオンがアイギスを造ってセールンド周辺を残すのにやっと間に合った(完全に後手後手)ように読めます。
今回あった回想のように「ヤバイ!迷ってる暇はない!準備してたやつをすぐ展開しよう!」みたいな感じではないと思っていたので、ちょっと設定変えたのかな?でもこっちのがスピード感あってかっこいいな?とか思ったのですが。そういえばアイギス関係の話で、そもそも「なぜ物語冒頭で救世軍はアイギスを壊したのか」がいまだにちょっと疑問なんですよね。
本当に「ゲフィオンはビフレストと通じているのでは」と怪しんだ救世軍の一部が、アイギスがなんなのかよくわからないまま壊しただけだとしたらレイズ史上最大のやらかしだと思うしハチャメチャに迷惑なだけで面白くないので誰かにとって何か意味がある行動だったんじゃないでしょうか。
具体的にいうと、フリーセルがこの件の首謀者だったのでは、と思います。
彼については、初めはフィルの友達で救世軍創始者という情報だけでしたが、実はビフレストから派遣された工作員であり、ジュニアがフリーセルを復活させたことについて「取り返しがつかない」とまで言っており、なかなかの危険人物なのだと思います。
アイギスの破壊がフリーセルによるものだったのなら、いろいろ辻褄があってくるような気がします。彼の性格も目的もまだ全然わからないんですけど、アイギス破壊が救世軍の勘違いによるものでないなら、わざわざそれを実行する人物はフリーセルくらいしかいないし、やる動機もたぶんあるんだよね。ゲフィオンが憎かったとか世界が滅んでもいいと思ってたとかいろいろある。
まぁフリーセルがゲフィオンを恨んでいるのは当然だとしても何故その共犯であるフィルとは手を組んでいたのか謎なんですけど、フィルから情報を聞き出すために関係切らずにいたのかな~とかむしろフィルの方からフリーセルを巻き込んで利用してたのかな~とか思う。フリーセルが工作員の傍らデミトリアスらと学友やってたのも情報収集かつ工作員と疑われたときに見逃してもらうための保険だったのかもしれなくて、ほんとは全然友達と思ってなかった~とかもありそう。彼の名前の由来が「一人で遊ぶトランプゲーム」なのだとしたらどこにも属さず信頼せず全てを裏切って一人で踊っているようなイメージなので……
彼が工作員であることを最終的にゲフィオンやネヴァンが知っていたのも謎なんですけど、終戦後にバレたのかな?それで王宮を去って隠れてるところをフィルに声かけられて救世軍つくったのかな?
イクスを「二人目」だと思っていたのは、三人目がつくられたことを知る前に死んだからかな~と思うので、アイギスを破壊したあとすぐにファントムに暗殺されたとするとちょうど時期も合うんだよね。

そろそろ風呂敷たたみ出すかな?と思ってたけど、むしろ最近また広げてきてません?むしろ5部に向けて伏線撒いてる? レイズくん読むの本当に楽しいから終わらないで欲しいので喜ばしいことだけど!!!
フリーセルさんの立ち絵もはやく見たいな~~これからも楽しみにしています。

イクスとミリーナの関係についても、こちらに感想を書きました。

 半年ぶりにレイズの感想たくさん書いたので何か間違ったこと書いてるかもしれん……すいません。質問感想あればどうぞ。