二月の星のうえ

テイルズが好きです。ほぼネタバレに配慮していない個人的な感想です。

【TOtR】レイズ2部6章考察。セシリィとは誰なのか

テイルズオブザレイズ ミラージュプリズン6章『贖い生きる古代英雄と悔悛し惑う神子』が配信されました。ま~~た最高な話を読んでしまった。ミトスとクラトスのこんなやりとりが今になって見られるなんて。レイズちゃんいつもありがとう……

そしてまたいろいろと複雑な状況になってきたのでがんばって整理したい。

デミトリアスの目的

デミトリアス自身はリビングドール計画にはあまり興味がないらしく、神降ろしの方にご執心な様子。その目的は「虚無を保護すること」。
※虚無とは、この世界ティル・ナ・ノーグと他の異世界の間にあると思われる何もない空間。それ自体に害はなく、かつてゲフィオンがカレイドスコープで砂にした物や人々の欠片が死の砂嵐となって、世界を呑み込み虚無を広げていた。で、いま、その死の砂嵐は、イクスの力が変質した魔鏡結晶の中に閉じ込められている。

虚無を保護する意図がよくわからないのだけど、1部14章で「虚無はティル・ナ・ノーグからあらゆるエネルギーが流れ出ることを妨げるために、観測者効果(もとの世界のキャラクターには一切影響を与えずに具現化できるという文脈?)を無視して異世界からの具現化を実現できていた」と言われているから、虚無が消えると異世界具現化もできなくなり、デミトリアスらがやろうとしていることが頓挫するということなのでしょうか。
もしくは単純に、ダーナの予言のことを指しており「虚無を保護しないと世界が滅びる」ということなのか。
※ティル・ナ・ノーグの滅びについて、太陽神ダーナが予言している。その救済のために、来るべき時に備えてダーナの巫女と精霊たちを眠りにつかせた。世界が滅びに瀕したときに、巫女たちは目覚める。

で、虚無を保護するためには太陽神ダーナと精霊の力も必要らしく、素質のある鏡映点にダーナ神を憑依?させる神降ろしの儀式を試みているけれど、失敗つづきであるらしい。
そのため「ダーナの巫女をみつけた方が早い。ダーナの巫女こそダーナの器にもっとも適する筈」と述べている。このダーナの巫女が、後述する初代ビクエ、ヨーランド・ビクエ・オーデンセです。

リヒターたちがみつけた文献に書かれていた新情報が「アイフリードが精霊の封印地なる場所でオリジンと共にダーナの巫女を守っている」というもの。
※ちなみにレイズのアイフリードは召喚士であるらしい。(ミントとアーチェ参戦イベントで、精霊イフリートが「自分は、『召喚士アイフリード』の手によってヨーランドに力を貸すよう封じられていた」と言っている。)
その封印地を探すために、サレとハスタが回収してきた「空っぽのマクスウェル」が役に立つらしい。ん~マクスウェルというとミラのことなのかなやっぱ……。
ミント・アーチェ参戦イベからわかるとおり、ミラは精霊の気配を探知することができるけれど、そういう意味で役に立つってことかな? しかし空っぽというと、今いるミラではなく分史ミラかな……。で、それにくっついてミュゼも来そうである。(声優さんがツイッターでレイズ参戦する旨呟いてたし)

そして。リチャード(チーグル)が言っていた言葉が気になります。
「心は消さない。心核――心の物質化に成功したんだ。壊さずに取り出す」
アミィやシャーリィは、おそらく心核は残ったまま手を加えられていて。フレンあたりは心核を取り出されている状態になるんでしょうか?わからん。
心の物質化というワードが出たから思ったんだけど、彼らがスパーダ(前世のデュランダル)やシャルティエといった命のある剣(物質)にこだわるのも、心の物質化技術をさらに研究・発展させるためなのかもしれないね。

心核喪失状態

全く目覚める気配がないコハクは、鏡士にまれに起こる心核喪失状態の可能性が高いらしい。で、その症状の説明が「アニマとアニムスをつなぐコア――つまり心を失っている」「コアがなければアニマとアニムス、つまり魂と記憶が分離し体が保てなくなる」というもの。
魂と心はちがうのか……むずかしい。
コハクの場合、こうなった原因は神降ろしやリビングドールうんぬんというより、リチャード+ラムダにスピルリンクしたことが直接の要因のようだったけど、リビングドールの実験体にされたアミィについても心核喪失状態といえるとのこと。
リビングドールの説明の際「アニマを失った人間に別のアニマを注入してキメラ結合させる」と言っていたけど、この場合もコアがいじられたということになるのかねえ。
ちなみに神降ろしの候補にされていたシャーリィも、心核をいじられて、おそらくヨーランド様が入るまでは心核喪失状態になっていた模様。

ヨーランド・ビクエ・オーデンセについて

曜日クエ……たぶん適当に付けた名前がのちにこんな重要人物になるとは運営さんも含め誰も思ってなかったのでは……。おれたちの課金のおかげでレイズもここまで成長したのかもしれない。みんなありがとう!

さて、シャーリィの中身は鏡士の始祖ヨウ・ビクエ、初代ビクエにしてダーナの巫女だった。めっちゃびっくりしたけどバリボーな美女でめちゃめちゃタイプだった。ありがとう!!!!!^^^^
世界の滅びに直面した際に目覚めるといわれていたダーナの巫女さまですが、なんと目覚めていた??(!?)
しかもおそらく身体は前述の「封印地」にあるままで、心を失っている状態の子になら精神体として自由に憑依できるという高性能さ。魔鏡通信の機械を修理したりシャーリィの心核も治療したりと格の違いを見せつけていきました。
「招かれざる客が来ちゃったみたい。ちょっと忙しくなるからこれで失礼するわね、お兄様たち♪」ということなので、ちょうど身体のある「封印地」にサレやハスタあたりが乗り込んできた状況なのかもしれない。
あとヨーランド様がフィル君のこと「まあまあ優秀ね」と褒めてくれて嬉しかったです。ありがとう!!!!!また出てきて!!!

セシリィとは誰なのか

今もっともあやしい人物となっているわけだけど、セシリィと対面したときのガロウズの反応から、外見はガロウズの知っているセシリィに間違いないようでした。
でも明らかに、ガロウズの知っている「魔鏡技術に興味があるただの子ども」なセシリィではなかった。ということで、セシリィはガロウズと離れたあと(鏡殻変動前後)に中身が変わった可能性が高い。

じゃあ誰なのって話だけど。
・若い頃のガロウズのことを知っている、かつ最近のガロウズには会っていない
・魔鏡開発の知識や技術力が異常に高い。とくにビフレストの技術に精通している
・セシリィがミリーナのもとで量産した浄玻璃鏡はビフレスト由来の魔鏡
・メルクリアの性格などを知っていて「あの方」と呼ぶ

今のところ、これがあてはまるキャラクターがいないんだよね~~。

未登場のビフレスト皇国の魔鏡技師なのかもしれないし、すでにいる誰かから具現化された2、3人目かもしれないし、あるいは名前だけ登場しているキャラクター(召喚士アイフリードとか救世軍結成メンバーのフリーセルとか)かもしれない。うん、わからん。

ちなみにガロウズ(現在30歳)の経歴ですが、魔鏡戦争で家族と左腕を失い、兵士としても満足に働けなくなったところをゲフィオンに拾われ、その後魔鏡技術を勉強したので、彼がビフレストの魔鏡技師と知り合っている可能性もかなり低いと思う。時期的に遅い。

また、5章で「ゲフィオンは知っている筈なのに、今のミリーナではその記憶をみつけることができない、抜けている記憶の部分がある」とわかりました。が、その部分の記憶をことごとくセシリィが補完しているような印象を受けたので、ミリーナに引き継がれなかった過去のゲフィオンの記憶の一部がセシリィにあるのかとも思ったけど、まあ飛躍しすぎか~。
今回、心を具現化・物質化するという概念も出たわけだし、一部だけ切り取るというのも不可能ではないのではと思ってるんだけど。

ちなみによく言われているメルクリア説もう~んと思う。
メルクリアが魔鏡戦争敗戦後に人質としてセールンドに来たときには、2,3歳(の筈)。
それからデミトリアスに育てられ(メルクリア本人談)今は12,3歳だという情報を信じると、ビフレストの魔鏡技術に詳しく技術力が異常に高いとは思えないし、王宮などでつい最近まで目にしている可能性があるはずのガロウズを見て「老けたわね」という発言が出るとも思えない。
ただメルクリアが一体何者なのか、ということは現時点で確実なことが何もわかっていない(中身、外見、経歴についてすべて信頼できない情報に過ぎない)のでなんとも言えない。12歳くらいの幼女じゃなくて昔から他人にアニマを移しながら生き永らえてきたような存在かもしれないし。わらわ、~のじゃ口調からしてむしろそっちのがありそう。

しかも、セシリィはもともとフィリップと知り合いみたいで、3章で「ミリーナを支えてやってくれないかな」「君ほどの技師ならば、ミリーナの大きな力になれる」とも言われている。
というか、フィリップは彼女の魔鏡技術がすごいことを最初から知っていたので、セシリィの正体知ってるのかも。ガロウズの疑問に対してマークも無反応だったし。だとするとなおさらメルクリアじゃないよな~と思う。

そして、帝国側を離脱したのはセシリィの意思であるらしいし(3章でミトスから「やあセシリィ。きみはそっちに付くんだね」と言われる)、浄玻璃鏡をミリーナ側に供給することも帝国側にとっては不測のことだったと思われる(この力を使って5章でナーザたちを退けている)。「ミトス……さん」って言い直す発言とか幹部と親しい様子もあったりするし、けっこう重要人物ぽいんだよなあ。
これまでの行動から、セシリィにはミリーナ側に不利益をもたらす意思はなさそうだし、戦力強化・アミィの治療にも貢献してむしろかなりの協力者となっている。ビフレスト皇国の造反者の線が濃厚かなと思う。今後正体が暴かれると思うけど、悪い人ではない……と思いたい。

ティル・ナ・ノーグの精霊

「この世界の精霊が目覚めると、鏡映点によって持ち込まれた異世界の精霊は同種の存在と融合して、集合体になる」とされている。
ミトスは姉のマーテルがTOS後に世界樹の精霊マーテルになる未来があるということを心配していた。一方、現在のミラも厳密には精霊マクスウェルではないけど、起こりうる未来としてそれを内包している状態。同種の存在として認識されてしまうのかどうか、今後展開があるかなあ。

お前のご主人様、頭はいいのに、ちょっと腰抜け過ぎない?

うん、そうなんだ……でもフィリップのそういうところがわたしは大好きなんだ……今回のフィルも理想通りで好きすぎてもううまく感想書けない。
で、ジュニアの「フィルに伝えてください。『僕らの始まりの場所に行って』って。それでわかるから」。
あ~~~え~~~どこ?オーデンセの水鏡の森かな?幼なじみ3人大好きだからめちゃくちゃ楽しみである……。

少し前の小説だけど、彼らの過去のおさらいもできるはず……よかったらどうぞ……→フィリップとミリーナの過去の話(pixiv)